2011秋の山と紅葉の旅 
出発 2011年 8月29日
帰着 2011年11月26日
 

紅葉の旅 経路図
 

 九州から車で北海道へ直行.。山に登りながら紅葉前線とともに南下し、帰り着くのは木枯らしが吹き始める頃 
行  き  先 月 日
北 海 道



(過去に登った北海道の山)
☆九州から北海道へ
 8月29日に車で福井県まで行き、敦賀港からフェリー
 に乗り苫小 牧港へ。

北海道の山歩きで注意をしていることは、ヒグマ
 エキノコックス


北海道の車旅で嬉しいのは、ガソリンが安いこと。
  最も安いところは13 3円/L。(旭川市 11.09.03)
  131円/L (札幌 市 11.10.05)

☆今秋の雪情報
  初冠雪 大雪山系は、平年より3日早い9月22日。
      利尻山は10月1日。
  初雪・初冠雪
      道北から道北にかけての標高1000mを超
      える山々は10月2日。
      例年より早い寒波南下による。

☆ヒグマの状況 
  ヒグマの人里への出没が多発
 全道的に過去最多の状況。道は9月中旬にヒグマ警
 戒情報を発信。
 札幌市の住宅街にも頻繁に出没。10月6〜7日にか
 けて10件を超える目撃情報。札幌市は厳戒体制で
 警戒中(11.10.07)。
 
 ヒグマの目撃情報は10月末になっても続いており、
 札幌市の藻岩山も登山禁止の措置が続けられている
 (11.10..29)。
 
理由
 今年は山の木の実が不作で餌不足。
 昨年は木の実の豊作でヒグマの個体数が増加してい
 て、餌不足 を助長。
 今の時期は冬ごもり前で多量の餌を必要としており、
 農作物や生ゴミなどを求めて一部のヒグマが人里へ
 移動。
 新世代といわれる、人を恐れないヒグマの増加。
 





 北海道の山巡りは8月31日から10月28日までで終
了。
 この2カ月間に登ったのは、38日59座である。

 各山の入山前には、市町村役場や道、森林管理署、
環境省地方環境事務所、ビジターセンターなどから最
新の登山情報を提供していただいた。
 その結果、最も恐れていたヒグマに遭遇することもな
く、事故にも会わずに歩き通すことができ、情報を提供
して下さった方々に感謝をしている。
塩谷丸山(629.2m) 8月31日
上富良野岳(1893m)
上ホロカメットク山(1920m)
富良野岳(1912.1m)
9月1日
旭山(295.6m)
旭山動物園 
9月3日
ニセイカウシュッペ山(1878.9m) 9月4日
石垣山 (525.1m) 9月5日
武華山(1758.6m)北大雪 9月8日
瀬戸瀬山(373.4m) 9月9日
小天狗(1313m)〜前天狗(1468m)〜天狗岳(1153m) 北大雪 9月10日
武利岳 むりいだけ (1876.3m)北大雪 9月11日
北見富士(1231.0m) 北見市留辺蘂町 9月13日
ピヤシリ山(987.1m)下川町 9月14日
ウエンシリ岳(1142.3m) 西興部(にしおこっぺ)村   9月15日
黒岳(1984.0m)〜北鎮岳(2240m)〜北海岳(2149m)  大雪山系 9月19日
赤岳(2078.5m) 大雪山系 9月20日
旭岳(2290.9m)〜間宮岳(2185m) 大雪山系 9月21日
緑岳(2019.5m) 大雪山系 9月25日
西クマネシリ岳(1635m)〜ピリベツ岳(1602m) 東大雪 9月26日
三国山(1541.4m)〜北海道大分水点(約1530m) 東大雪 9月27日
高原沼巡り 大雪山系 9月28日
雌阿寒岳(1499m)〜阿寒富士(1475.8m) 足寄町 9月29日
 タンチョウ観察  鶴居村  9月30日
西別岳(799.8)〜リスケ山(787m)〜北西別岳(約770m) 標茶町 10月1日
サンゴソウの観察 10月2日
楽古岳(1471.5m) 日高山脈 10月3日
横山中岳(724m) 新日高町 10月4日
神居尻山 かむいしりやま (946.7m) 道央の山 10月6日
黄金山(739.1m) 道央の山  10月8日
札幌岳(1293.3m) 道央の山  10月9日
空沼岳 そらぬまだけ (1251.0m) 道央の山 10月11日
恵庭岳 第2見晴台(約1210m) 道央の山 10月13日
樽前山 東山(1022.0m)〜風不死岳 ふぷしだけ(1102.4m) 道央の山  10月14日
室蘭岳(911.1m) 道央の山 10月18日
昆布岳 こんぶだけ (1044.9m) 道央の山 10月19日
イワオヌプリ(1116m)〜ニセコアンヌプリ(1308m) 道央の山 10月20日
チセヌプリ(1134.2m)〜シャクナゲ岳(1074m) 道央の山 10月21日
前目国内岳 まえめくんないだけ (980m)〜目国内岳(1220m) 道央の山 10月22日
駒ヶ岳 馬の背(892m) 道南の山  10月23日
日暮山(303.4m) 道南の山 10月24日
恵山(517.6m)〜海向山(569.4m) 道南の山  10月27日
大千軒岳(1071.9m) 道南の山  10月28日
東北地方
(過去に登った東北地方の山)
 東北の山歩きで注意をしていることは、ツキノワグマとエキノコックス。

 ツキノワグマの体重は♂160kg、♀90kgほどでヒグマの♂ 400kg、♀120kgに比べると軽く、襲われた時のダメージはヒグマほどではないそうであるが注意を継続。

 エキノコックスは数年前に東北のブタで感染が確認されている。エキノコックスは、東北の野生動物では未確認とされてはいるものの、山の生水は安全か否かは分からないので注意を継続。



黒森山(420.0m) 下北半島の山 10月29日
丸屋形岳(718..0m) 津軽半島の山 11月1日
増川岳(713.7m) 津軽半島の山  11月2日






女神山(955.8m) 岩手・秋田県境の山 (岩手県 ) 11月4日
真昼岳 まひるだけ (1059.8m) 岩手・秋田県境の山 (岩手県) 11月5日


三沢山(1042m)〜面白山 おもしろやま (1264.4m) 天童市 11月8日

倉手山(925.5m) 小国町

11月10日
北陸地方
(過去に登った北陸地方の山)
 富山県、石川県の山にも登りたいと思っていた。しかし、時期が遅くなって時雨や雪模様の天気が続くようになったために、これらの県は通過した。

新保岳 しんぼだけ (852.2m) 村上市

11月12日


経ヶ岳(764.9m) 勝山市 11月14日
近畿地方
(過去に登った近畿地方の山)
 最も印象深かったのは芦生の森。中でもスギの巨木群は素晴らしく、貴重な自然遺産として守り続けていただきたいと願っている。

芦生の森   南丹市 美山町 11月16日
大江山:千丈ヶ嶽(832.5m)〜鳩ヶ峰(746m)  福知山市 11月17日
宝山:田倉山(349.7m) 福知山市 11月18日


赤谷山(1216.4m) 穴粟(しそう)市 11月20日
雪彦山 せっぴこさん (811.1m)〜三角点・雪彦山(915.2m)〜鉾立山(950m)  姫路市 11月21日
大倉山(520.1m)  たつの市 11月22日
三濃山 みのうさん (508.6m) 相生市 11月23日
中国地方
(過去に登った中国地方の山)
 良い天気が続く瀬戸内海側へ移動して、快適な登山を続けることができた。

岳山 だけやま (738.6m)〜前岳(723.5m) 府中市 11月24日
三倉岳(701.8m) 大竹市 11月25日


竜王山(613.9m) 下関市 11月26日
山  旅  を  終  え  て
期   間
 8月29日から11月26日までの90日間。そのうち山に登ったのは、57日84座である。観光地の多くは過去に訪ねていたので、今回は登山を主体に行った。

 当初の計画では、北海道から紅葉前線とともに南下をする予定であったが、北海道に長く居たために実現できなかった。

 紅葉前線とともに南下をするのであれば、紅葉の南下スピードと標高を勘案した登山計画を設定しておく必要があったと思っている。

 帰着予定は12月3日であったが、ある山の環境改善に関する会議の連絡が11月上旬にあり、その会議に出席するために帰りの予定を一週間早めた。

登   山
 今回の山旅で訪ねた付近の著名な山は過去に登っていたので、今回はその周辺の山を主体に登ってみた。
 登山は、危険を回避するために雨の日を避けた。

計画をして登ることができなかった山  北海道知床半島
 硫黄山

 カムイワッカの滝から先が観光シーズンが終わる9月中旬から歩行者を含め全て通行止めに。この情報は得ていなかった。

 北海道東大雪
 ユニ石狩岳
 9月上中旬の長雨大雨で登山口へ通じる林道が崩壊して通行止めに。
 北海道北大雪
 大平山
 北海道日高山脈
 神威岳

 登山口で出会った猟師さんから「狩られたシカが至る所に放置されている。」という話を聞きヒグマに出会う可能性が高いと思って登山を中止。
 この山域の登山は、狩猟が解禁になる10月1日以降は危険性が高くなると推測。

 新潟県
 栂海新道

 新潟県の親不知海岸から北アルプスへ通じる栂海新道の一部を歩く予定であったが、時期が遅くなったために時雨や雪など冬型の天気が続くようになって断念。

 福井県
 赤兎山

 登山口へ通じる林道が積雪期を迎える11月14日から通行止め。その日の朝、林道まで行ったところで引き返す。


 登山口へ通じる地方道や林道が冬季の通行止めになるのは、北海道では10月中下旬頃から、東北では11月上中旬頃からのようであり、早めの情報収集の必要性を痛感。

 過去の車旅の時より格段に良くなっていたこと
  ほぼ全ての山において、GPSを使ったルート図を入手でき大変参考になった。
  インターネットに接続できる地域が大幅に広がった。
  大型のコインランドリーが増えた。
 ホテルや旅館などを含め、立ち寄り入湯ができる施設が増えた。
 入浴施設の多くは、休憩室やロビーでの個人のパソコン使用が可能であった。
   パソコンの使用を断られたのは、北海道の1施設と広島県の1施設だけであった。

 携行した主な用具・機器類
  登山用具(夏〜秋用)
 デジカメ
 ・ GPS
 ノートパソコン(インターネット・Eメール用)
 ・ 小型プリンター(Aサ4イズ:登山地図や山情報の印刷)
 車(乗用車登録のジープ型4輪駆動車+ルーフボックス)
 ・ 野鳥の撮影機材(今回は全く使用しなかった)


  九州から北海道への車旅は7年前、4年前に続いて今回で3回目。過去の2回はいずれも桜前線とともに北上をしたもので、車の走行距離は15000kmほどであったが、今回は往路でフェリーに乗ったこともあり、走行距離は10300kmであった。



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