恵庭岳 第2見晴台(約1210m) 道央の山 北海道 千歳市


経路概念図 クリックで拡大

 
山頂標識がある第2見晴台
ここから先は通行止め



支笏湖から見る恵庭岳


登山道の終点第2見晴台から見る支笏湖


第2見晴台から見る山頂


2011年10月13日

 支笏湖畔に近い登山口から、登山可能な最高地点である第2見晴台へ向かう。

 沢沿いから、木々が色づいた広い尾根を登る。尾根は次第に細くなり、やがて尾根の縁に着く。そこは第1見晴台で、足もとが切れ落ちた火口の縁である。大きな斜面の火口からは、立ちのぼる噴煙が見える。

 火口の縁に沿うようにさらに進むと第2展望台に着く。登山道はここで通行止め。そこから先は2003年の十勝沖地震で登山道が崩壊し、現在も通行止めが続いている。

 第2展望台からは、岩峰からなる恵庭岳の山頂がすぐ先に見える。そして、支笏湖の先には先日登った札幌岳や空沼岳が見え、遠くには札幌市街も見える。
 第2見晴台からの展望を楽しんだあと、往路を引き返した。

 この第2見晴台には山頂標識があり、標高値は1319.7mと記載されている。しかし、これは山頂にある三角点の標高値1319.6mをそのまま使っているようであり、今回登った第2見晴台の標高値は、GPSのログを重ねた地形図から読みとって約1210mとした。

 私たちが下山した20分後、第2見晴台にヒグマが現れ、その時に居合わせた数人のグループは大急ぎで下山して事なきを得たそうである。
 これは、私たちが下山後に立ち寄った温泉にやってきた先述のグループの人たちから聞いた生々しい話である。

 私たちはヒグマに会わないようにするために、鈴を鳴らし状況によっては笛を吹くなど細心の注意をはらい、クマ撃退スプレーも毎回携行している。
 しかし、今回のでき事はどこででも起こりうる危険性をあらためて認識させられた。

登山口








登山道沿いの紅葉





ツバメオモトの実


登山道沿いの落ち葉








下山後に立ち寄った休暇村の紅葉


千歳川のインディアン水車 (北海道 千歳市)

すくい上げられたサケ  サケは右へ滑り落ちて水槽へ


インデァン水車の全景

 

生まれ故郷の川に帰ってきたたくさんのサケ
このあと、次々にインデァン水車へ



 恵庭岳から下山後、千歳市にある「道の駅」のそばで稼働中のインデァン水車に立ち寄ってみた。

 インデァン水車は、川を遡上するサケを捕獲するための施設で、千歳川のインディアン水車は国内でも珍しい水力のみで稼働する捕魚車。

 川を覗くとたくさんのサケが見える。サケは梁に沿ってインデァン水車に導かれ、水車によって自動的にすくい上げられて水槽に移されている。
 4年をかけ、子孫を残すためにたどり着いたサケにはかわいそうな気もするが、この日もサケが次々にすくいあげられ、たくさんの見学者が訪れていた。

 インデァン水車は、サケが遡上する8月下旬から12月初頃まで設置され、水車でサケを獲する光景は秋の風物詩となっているようである。


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