楽古岳 らっこだけ (1471.5m) 北海道 日高山脈

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前日の新雪が残る山頂


楽古岳


楽古岳から連なる日高山脈の峻険な尾根筋


山頂からの眺め 遠くに太平洋が見える


2011年10月3日

 日高山脈の南部に位置する鋭峰で、麓から見るその姿は魅力的である。ところが前日、北海道の北部から南部にかけての山々は、例年より早い初冠雪が観測され、アイゼンを準備して出発する。

 登山口からメナシュベツ川に沿い、渡渉を繰り返しながら進む。沢筋から尾根に取りつくと傾斜は急になり、山腹をジグザグに登る。

 尾根に出ると時折冷たい風が吹わたり、期待をしていた紅葉はほとんどなく、木々は淡く色づきかけているものの、このところの急激な気温の低下ですでに落葉も始まっている。この山域では、紅葉の時期を通り越して一気に冬が来たようだ。

 山頂に近づくにつれて雪が現れ、登山道やハイマツの上には前日降った新雪が残り、霧氷もできている。

 山頂からの眺めは素晴らしく、北方向には日高山脈の峰々を結ぶ急峻な尾根が連なって見える。そして、南方向には日高山脈がその荒々しい姿を沈める太平洋も見える。

 山頂の北斜面には広く雪が残り、凍えるような北風に促されるように急ぎ往路を引き返した。


淡く色づいた尾根の取りつき付近


最初の渡渉地点 ここは人工の飛び石がある
この川の渡渉を9回繰り返して尾根に取りつく



登山口の楽古山荘


中腹の登山道


落葉したダケカンバ


川原を進む


霧氷


霜の結晶


山頂近くのハイマツ帯に残る新雪


登山口へ向かう途中で見たサラブレッドの仔馬

 
トリカブト



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