長野山(1,015m)     山口県


 6月14日

 周南市旧鹿野町五万堂渓谷の登山口から、山頂を往復しました。所要時間は4:30でした。
 今回のめあては、ササユリとの出会いです。

 長野山は、自然公園として整備されています。山頂一帯は、キャンプ場や遊歩道、休憩施設などがあり、山頂まで車道も通じていますが、今回は登山道を歩きました。
 途中には、赤滝という3段からなる滝があり、一服するのにはよい眺めです。登山道の傾斜が急な所では、丸太を横にした階段が続き、その数は2千段と言われています。この登山道を歩くには、登りはスタミナの配分に、下りでは膝へのダメージに対する留意が必要です。

 植林帯を抜け、稜線が近づくと、緑鮮やかな心地よい自然林が広がっています。中国山地はクマの生息地域です。入山にあたっては、鈴をつけて歩くなど、クマとの不幸な遭遇を避ける対策が必要です。

 ササユリは山頂付近に自生していますが、花は開き始めたばかりでした。一帯には、大きく膨らんだつぼみがたくさん見られました。

 ササユリは日本の固有種で、関東以西に自生するとされています。ササユリは、その姿や色、香りなどから、人気のある山の花です。しかし、心ない人達の行為によって、最近、急速にその数を減らしています。鑑賞にあたっては、傷めることがないように、細心の注意を払いたいものです。


ササユリ


山頂の三角点



緑が心地よい自然林の中を行く
登山道


 


オトシブミ
この苞の中に卵が産み
付けられています


 


ハルジオン



コナスビ

 

赤滝



丸太の階段 2千段

 

イナモリソウ
道の端で、寄り添うように咲いていました




ドウダンツツジ

 

カキドオシ



コアジサイ
登山道で、さわやかな清涼感を醸し出していました




カエデの実
熟すると、親樹から離れて風にのり、竹とんぼのように回転をしながら、遠くの着地点をめざします。


 
ブナの実
森の生き物たちの、貴重な餌にもなります



ササユリ