金敷城山(425.5m) 佐賀県



巨石パークの先にある、ビューポイントからの眺め  脊振山方面


経路概念図 クリックで 拡大






山頂


2021年10月5日

 秋晴れの巨石パークを登り、山頂へ向かう。石神の滝は水量がやや少ないものの、ほとばしるように流れ落ちている。
 さらに登り、中腹の天の岩門は、チョックストーンの下から射す光が神々しく見える。
 道沿いには、今季初めて見る黄色いツワブキが咲き、頭上には、自生している白いサザンカの花も。
 途中の展望地からは、脊振山から羽金山方面に連なる山々が、木々の枝越しに見える。ここは、眺めの良いところであった。しかし、年々枝が伸びて遠景はだんだん見えづらくなってきた。枝の伸びる高さは、3年で1mほど。展望は、あと数年で得られなくなりそうだ^^;;
 山頂は樹林の中。一休みして少し引き返し、乙文殊宮への周回路を下る。
 途中まで下ったところで、まさかの土石流跡に出合った。
 谷は浅いものの土石流は樹木をなぎ倒して流れ下っていて、登山道も流失している。
 引き返すことも考えた。しかし、傾斜は緩めて何とか下ることができそうだ。
 土石流の跡を慎重に下りながら、登山道を探す。やっとの思いで、残っている登山道を見つけ出し、それを下る。
 登山道をしばらく下り、乙文殊宮の上宮を過ぎたところで、再び土石流に出合った。この谷は前の土石流の谷とは違うようであり、2本の土石流が発生いているようだ。
 2本目の土石流も、登山道を流失させている。倒木をくぐり、乗り越えながら登山道を探す。そして、ようやく残っていた登山道に出合った。その手前にあったはずの、古い時代の石丁場跡(石切場跡)も土石流が破壊したようで、気づかずに通り過ぎてしまった。
 2本目の土石流の起点は分からないが、土石の堆積状況から、その終点は国道のすぐ手前のようだ。
 乙文殊宮の下宮に土石流の被害はなく、国道に出て出発地の巨石パーク入口に戻った。

 今回の周回路のうち、金敷城山から引き返したところにある、地図の「分岐2」から乙文殊宮へ下るのは、登山道が流失しているところがあって危険である。
 そのため、現時点での金敷城山への登山は、巨石パークから往復するのが安全であると思われる。
 なお、以上のことは佐賀市役所に伝え、土石流や登山道の流失状況などの現地確認をしたうえで、要所、要所に看板などを設置していただくように提案した。
参考:経路概念図  


ほとばしるように流れ落ちる、石神の滝


 
蛙石


大きなチョックストーンがある、天の岩門

  

乙文殊宮の上宮


 
乙文殊宮本宮

 


ヨメナ


佐賀藩の石切り場跡


 
サザンカ



ヒヨドリバナ



ハギ



ヒガンバナ



ヤマハッカ



ツワブキ



ヒメキンミズヒキ



光さす登山道



桜が色づき始めた、巨石パークの車道 



シダあ茂る、登山道沿いの林床



巨石パーク上部の登山道



乙文殊宮へ通じる登山道




ホウノキの実


 
登山道も流出している、土石流の跡


 
クロコノマチョウ



 周回路沿いの嘉瀬川 羽を休めるカワウ


 
数年前に発見された、国道沿いの摩崖仏



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