岳滅鬼嶽 がくめきだけ(1050m)~岳滅鬼山 がくめきさん(1036.8m) 福岡県 |
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岳滅鬼山山頂からの眺め 左のシルエットは岳滅鬼嶽 T君撮影 |
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梯子場の上にある岩からの眺め 左奥は英彦山 T君撮影 |
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経路概念図 クリックで 拡大 |
岳滅鬼山の山頂 後方はブナの大木 地面には三等三角点 点名は岳滅鬼 |
2020年4月16日 車は国道500号から近い、登山者も利用できる駐車場へ。そこから、林道のような町道を歩いて山頂へ向かう。 やがて、玉屋神社へ通じる参道の分岐に着く。分岐の前から、汐井川を渡る予定である。ところが、川の水は多め。そこで、幾つかの飛び石を置いて慎重に渡る。 人工林を進み、緑のコケが美しい沢筋を登る。やがて、未舗装の町道を横断。そこから、作業道を進む。しばらく登り、道標が立つ分岐から徒歩道に入る。 T君はスミレやフデリンドウなどの花を撮りながら登る。すると、遠くから「ポッポー」、「ポッポー」とツツドリの声。今年も南から渡ってきたようだ。 辺りが自然林になり、薄緑のすがすがしい中を進むと岳滅鬼峠に到着。ここは福岡と大分の県境。T君はそのことを地図で確認して、山頂へ通じる県境の尾根を登る。 やがて、補助ロープや梯子が架かる岩場に着く。T君は緊張をしながらも、手がかり足がかりを見つけてゆっくりと登る。同様の岩場は数カ所あり、T君は小さな体にもかかわらず、手足を上手に使ってどうにか通過。 なおも登ると、今回の最高峰である岳滅鬼嶽に到着。一息入れて、さらに進む。すると、めざす岳滅鬼山の上にクマタカが現れた。「クマタカ」!と、祖父が大きな声で知らせる。ところが、先頭を歩くT君は樹木の下にいて、2~3秒で消えたクマタカを見ることはできなかった。幸運に恵まれれば、クマタカは視界の中を5~10分ほども舞う。しかし、今日は一瞬で去ってしまい、残念でした^^;;。 岳滅鬼山の頂は視界が広く、英彦山や犬ヶ岳方面の山々、さらには国東半島の山影も見える。 山頂の日だまりに、三人並んでお昼ご飯。そのあと、往路を引き返す。岩場は登りよりも時間をかけ、慎重に下る。手がかり足がかりを確認しながら、バランスを保った体重移動を繰り返して無事に通過。 やがて岳滅鬼峠を過ぎ、往路で横断した町道に出合う。そこから、未舗装の町道を下る。 T君は、渓流のそばでヤマメを見つけ、「パーマークが見える」といいながら撮影に成功\(^^)/。 さらに下り、シャクナゲや枝垂れ桜が見頃の英彦山大権現にも立ち寄って駐車場へ戻った。 T君が岳滅鬼山に登ったのは二度目。前回は4年前、反対方向の東峰村からであった。 T君の体格からすれば、岩場が続く今回のルートはやや厳しかったようだ。しかし、彼の歩き通す気力に支えられて、7時間に近い行程を全うすることができた。 下山時のT君の様子からすれば、体力的には余裕があったようである。それに、計画を成し遂げた達成感を味わっているように見える。 彼にとって今日の経験は、心に残る思い出になることと思う。 追記 T君は以前から、ヤマセミを見たい、見たいと希望していた。車で帰る途中、そのヤマセミが車の前方を飛び、T君には嬉しい日となった ^^♪。 |
ピンク地はT君が撮影 |
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タチツボスミレ |
タチツボスミレ |
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白花タチツボスミレ |
ヒナスミレ |
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チャルメルソウ |
サツマイナモリ |
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フウロケマン |
フデリンドウ |
徒渉地点 この日は水が多め 流れの中に数個の飛び石を置いて、 無事に対岸へ |
キランソウ |
セントウソウ |
人工林を進む |
ヤブツバキ |
オオカメノキ |
広い沢を登る |
満開の黄色いアブラチャン |
緑のコケに覆われた、大岩の間を進む |
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倒木を越えながら進む |
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くっついた仲良しの木 |
ツルシキミ |
林道のような町道の横断地点 |
ミツバツツジ |
荒れた作業道にあるケルン |
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ヤブコウジの実 |
アカタテハ |
小さな流れを渡る |
渓流で見つけたヤマメ |
芽吹きの自然林を進む |
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芽を出して間もない、カエデの榕樹 |
下山時に立ち寄った、英彦山大権現 池で泳ぐコイ |
岳滅鬼峠 右側は福岡県、左側は大分県 |
英彦山大権現の庭園 見頃のシダレザクラとシャクナゲ |
梯子を上る |
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急坂を這うように登る |
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帰りに訪ねたJR彦山駅 先の水害で列車は不通が続き、レールは錆びている |
急坂の自然林 |
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補助ロープがある岩場 一歩一歩慎重に登る |
断崖に張り出した大岩から、風景を眺めるここは 峰入り古道に重なっていて、大岩は行場の一つであろうか |
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T君の上と下から、祖父母がサポート |
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自然林の尾根道 |
岳滅鬼嶽の山頂 |
コケがついた木の根が這う尾根道 |
ヤマザクラ |
倒木を越える |
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T君をサポートしながら、岩場を下る |
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英彦山大権現の庭園 |
帰りに立ち寄った、JR彦山駅 |
タムシバ |
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