浅間山(831.5m)~岳滅鬼山 がくめきさん(1036.8m) 福岡県



自然の大木が茂る、岳滅鬼山の頂 


経路概念図 クリックで 拡大






浅間山の山頂


2016年5月22日

 T君はこのところ、体力が急についてきた。長い時間歩き通す気構えもできてきて、大人に近い山歩きができるようになってきた。
 そこで、前日の蛤岳に続き、浅間山から岳滅鬼山へ登ることに。
 今回は、往路と復路に長い急坂があって、大人にとっても足腰への負担が大きいルートである。

 東峰村の登山口から、浅間山へ向かう。登り初めてすぐの渓流は、自分の足幅に合った飛び石を見つけ、介添えなしで難なく渡る。
 その先は、崖の中腹を通る細い山道。ここでも、自分で考えながら慎重に足を運んで無難に通過。
 やがて、浅間山への登りにかかる。この登りは長い急坂が続く。彼は立木につかまり、息を切らしながらも、順調に登って山頂へ。
 山頂からは、登山口へ向かう途中に通った、東峰村の棚田が見える。ひと息入れて、岳滅鬼山へ向かう。

 一旦下り、軽く登り返して尾根に出る。尾根に起伏はあるものの、その傾斜は緩やかで、T君は快調に進む。人工林から緑が心地良い自然林の中を通り、やがて岳滅鬼山の山頂に到着。
 山頂からは大分県側の農家の家並みや棚田、それに英彦山から犬ヶ岳、経読岳にかけてのの山々も見える。
 山岳展望を楽しんでいると、すぐ近くからカッコウの声。そして遠くからは、ツツドリやホトトギスの声も響いてくる。
 山頂には大きなブナの木があり、ここでお昼ご飯。木陰にシートを広げ、彼の大好きな塩おにぎりと唐揚げ、それにたくさんのレタスを食べてお腹を満たす。

 食事が終わると、すぐに浅間山の近くまで引き返して、展望台コースへ進む。谷コースへの分岐を過ぎると、やがて展望台に着く。そこからは、先ほど登った浅間山が美しい三角錐に見える。さらに尾根を進み、ルートが南へ変わる辺りから急坂になる。
 T君は立木につかまり、立木が遠いところはロープに手を添えながら慎重に下るが、何度も何度も尻もちをつく。そのたびに、元気に立ち上がって登山口へ戻った。

 下山後、T君に尻もちの数を尋ねたところ、「10回は越えた」との返事。それに、6時間を越える長い行動時間であったが、ほとんど休むことなく、彼なりのペースで順調に歩き通した。

 そして、気になる彼の感想は、「めっちゃおもしろかった!」である。
 急で長い坂道は緊張が続いて、T君は何度も転んだ。ところが彼は、そこに冒険的な楽しさを感じたのであろう。そう言えば、転び方も上手になってきたように思う。 




岳滅鬼山の山頂



浅間山の山頂で三角点を撮影

 

岳滅鬼山山頂に立つブナの大木

 



アカガシの大木



浅間山山頂の三角点



登山口にある、3Dの登山地図
指先は現在位置



アカガシの大木



ギンリョウソウ



登山口のすぐ先にある渓流
自分の足幅に合った
飛び石を見つけて無難に渡る

 

崖のような山腹を木の根に
つかまりながら下る

  

露岩を登る

 
 
大木を撮る


 
アカガシの大木



ロープに頼らず、大岩を越える



急坂を登り終え、ちょっと一息



急坂を登り、浅間山の山頂はもうすぐ



急な下りで余裕のポーズ 
気分は五郎丸



露岩の上を快調に登る



スネフリ岩



浅間山山頂からの眺め 
田植えの準備が進む東峰村の棚田

 


浅間山と岳滅鬼山の間にある
三国境(釈迦ヶ岳分岐)



岳滅鬼山への途中のある素晴らしい自然林




岳滅鬼山山頂でボルトのポーズ
左奥は英彦山




崖のような急坂を慎重に下る




立木につかまりながら、
ロープに頼らず急坂を下る

 

最も急なところは安全のため、
後ろ向きに下る



サワギク



カンアオイ



コミヤマスミレ



ガクウツギ



カマツカ



ツクバネウツギ



下山路の展望台から見る浅間山
往路では右から登って左へ下り、その奥にある岳滅鬼山へ。 

 
 

フジ

 

オモト



タツナミソウ



ツクシタニギキョウ



ツルマンネングサ


  
セッコク



テイカカズラ

 


コショウノキの実
名の由来は「辛いから」、とされている
少しかじってみるが辛味はなく、何となく青い唐辛子の香りだけ
長年試しているが結果は同じ。
まだ試していないのは種子と葉っぱ、それに樹の皮
本当に辛いのかどうか、??・・・。



T君と見つけたキツツキ・
青ゲラがエサを捕った穴
 


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