ヤマセミ

 

カップル



 
 2018年 (春 5)

 昨年の秋からヤマセミの新たな観察地を求めて、幾つかの川を訪ね歩いている。
 今日は、そのうちの一つへ出かけてみることに。この地でヤマセミの姿を見たことはなく、「多分やってくるだろう」との推測でカメラを設置。

 川の流れは澄み、対岸は5~6mほどの切り立った崖。その上に竹や自然木が茂り、いかにもヤマセミが好みそうな環境である。

 しばらくすると、上流からヤマセミの甲高い声。飛ぶ姿を撮ろうと、カメラに手を添えて一瞬のチャンスを待つ。
 再び声がしたと思ったら、その姿が視界に。すかさずフォーカスポイントを姿に重ねて追いながら、高速連写。この間は、僅か2~3秒。

 この地で初めて見るヤマセミは、流れの上を低く飛んで下流へ去った。
 予想は的中。ここにヤマセミが来ることを確認できて、つい嬉しくなる。

 ひと息入れて、次のチャンスを待つ。今度は下流からヤマセミの気配。ヤマセミはぐんぐん近づいてきて、予想をしていた対岸の大きな葛に止まった。   ヤマセミは葛の上から、魚を探して水中に鋭い視線を送りつづける。しばらくすると、不意に水中へ飛び込んだ。しかし、魚捕りに失敗。
 すぐにもう一羽がやってきて、少し遠くの竹に並ぶように止まった。

 今日は、魚を捕るところが見られなかった。しかし、この地は素晴らしい環境であり、これから折を見て訪ねたい。

  
 
 
 


予想通り、流れの上の大きな葛にやってきた
膨らんだほっぺは、カメラを意識してのこと?、それともご挨拶?



豪快にしぶきを上げて飛び込むも、魚捕りに失敗






餌捕りに失敗しても何のその
透き通った川面をす~いすい






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