クマタカ

 



 
2017年 秋(その3)

 幼いクマタカが秋空を舞い、時折近づいてくる。成鳥は子育てや厳しい餌捕りで、羽の一部を傷めていることが多い。しかし、幼鳥は親から餌をもらっているために羽を傷めることがなく、その姿は美しい。
 幼鳥は一人立ちするための練習を重ねているようで、高く低く飛びながら、樹林の中にも飛び込んで姿を隠す。しばらくすると、また飛び出して大空を舞う。
 この日、親は姿を見せなかったが、一羽で黙々と飛ぶ練習を続ける幼鳥の健やかな成長を願う。


         



              





 
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