２０１７年５月２２日 　早朝の森はキビタキやウグイスがさえずり、遠くからサンコウチョウの声も。しばらくすると、サンコウチョウの雌雄が一緒に現れた。この日のサンコウチョウは活発で、雌雄がじゃれ合うように飛び交い、「ツキ、ヒー、ホシ、ホイホイホイ」と、愛嬌のある声も続く。その内に、もう一組のカップルもやってきた。今度は、♂同士が追いかけっこ。 　数羽のサンコウチョウが楽しそうに飛び回り歌う風景は、ここが彼らの理想郷のように見える。この理想郷にたどり着くには数日を要したが、心に残る貴重な出合いである。 　サンコウチョウは、これから巣づくりや子育てを行う。これら二組のカップルにストレスを与えないよう、静かに見守りたい。そして、この地を生まれ故郷とする新たな命が海を渡って成鳥となり、来年もまた帰って来るように願いながらカメラを納めた。
カップル　尾羽の長い♂は右、♀は左   ♂は時に冠羽を立てて激しく鳴き、他の♂に存在を知らせる
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