オオルリ・ヤマセミ



南から渡ってきたばかりのオオルリ








2017年4月12日

 ヤマセミの棲む清流へ出かけてみた。2週間ぶりのせせらぎは、ずいぶん賑やかに。ウグイスの声が左右前後から聞こえ、水辺からはカジカガエルの声も響く。そして、今年初めて聞くオオルリの声も。心待ちにしていた、色も声も美しい夏鳥の到着である
 
 ところが、ヤマセミは待てど暮らせど姿を見せず、数時間経ってようやく姿を見せたのはオオルリである。それから更に数時間。8時間余りが過ぎ、カメラじまいが気になりだした頃になって、ようやくヤマセミがやってきた。
 ヤマセミは、鋭い視線を川面に送りながら魚を探す。そのダイビングの一瞬を逃すまいと、カメラの操作に全神経を集中して待つ。ところがその時、犬を連れた釣り人がやってきた。天敵の犬と釣り人の姿に、ヤマセミは一瞬にして身をひるがえし、遠くへ去った。今日の8時間を越える待ち時間は、一瞬にして水泡に。

 ヤマセミも釣り人も魚のいるところが大好きであり、今回の巡り合わせは致し方のないこと。とはいえ、このむなしさと脱力感はいかんともしがたく、次回撮影のエネルギーにかえてみたい。  


高い枝から魚を探すヤマセミ




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