ハ イ タ カ





2015年10月23日

 登山の時に検討をつけていた撮影ポイントへ。登山靴を履き、撮影機材を45Lのザックに詰め、大きな三脚を腰ベルトに固定して急坂を登る。一歩一歩慎重に進み、軽く汗をかいた頃ポイントに到着。ここでの撮影は初めてのこと。果たして、大陸から渡ってくるハイタカが通過するかどうか。期待をしながらカメラをセット。
 タカが渡る時刻には早くてゆったりしていると、いきなりハイタカが正面の低いところを飛んできて頭上を通過。カメラに手をかけたが間に合わず、撮影チャンスを逃してしまった。このタカは、前日の夕方から近くで一夜を過ごして飛び立ったのであろう。
 午前10時頃になると、1羽、また1羽と姿を見せ、正午近くになると数羽の集団が次々にやってくる。稜線の向こうから現れるタカは低く飛び、森を背景に通過するタカにオートではピントが合わずに、手動でピントを合わせ続ける。この日は風が弱く、空高く舞い上がることはほとんどなかった。
 この日に通過したハイタカは120羽を越え、期待通りの状況に心が満たされる。この日、ほかに撮影者はいなかった。一人での撮影は寂しい気もするが、狙い通りに渡りのルートであり、機会を見てまた訪ねたい。










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