クマタカ

 


最初に現れた個体



近くに咲いていた山桜



次に現れた個体

2014年3月28日


 以前、山登りの途中に見かけタカを撮りたいと思い、再び訪ねてみた。
 この日は快晴の鷹日より。カメラを構えてタカが舞うのを待つ。しばらくすると、遠くからタカであろうと思われる声が聞こえてくる。
 日が高くなってくると木々の葉がそよぎ、上昇気流が起き始めたようだ。
 すると突然、前方の山腹に鳥の影。あわててファインダーを覗くと、期待していたタカの姿である。カメラで捉えたタカの姿に、はやる気持ちでシャッターを押し続ける。
 タカは山腹から上空へ舞い上がり、大きな翼を広げて旋回しながら悠然と大空を舞う。その姿をカメラで追っていると、突然翼を畳むようにして急降下。尾根の向こうに消えた。鋭い身のこなしで獲物に襲いかかる、一瞬の姿が瞼に残る。
 カメラの画像を確認して見ると、初めて見るタカである。その模様や大きさから、クマタカであると確信して次の飛翔を待つ。
 次に姿を見せた個体は翼の一部に欠けたところがあり、最初の個体とは明らかに違うようである。この日に姿を見せた二羽は、つがいなのであろう。
 このカップルに新しい命が誕生することを願いながら、タカの舞う自然豊かな山地を後にした。
 
 








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