野鳥観察 朝倉市K川 福岡県


2011年1月27日

 川原は一面真っ白な霜。気温はマイナス3度と冷え込んでいる。
 この日の期待はホバリング。カメラをセットすると、いつものようにカワセミがやってきた。対岸の灌木からダイビングを繰り返すが、ホバリングの気配はない。

 この日はモズの動きが活発で、きに止まったカワセミを追い払い、逃げるカワセミを追いかける。追われるカワセミは水面すれすれを逃げ、あわや、という距離までモズが近づいたところで、急降下して着水。追ってきたモズは、急ブレーキが利かないのか、そのまま飛び去る。
 間一髪でモズをやりすごしたカワセミは、すかさず水面から飛び立って灌木のヤブに逃げ込み、やれやれである。

 初めて見るカワセミとモズの戦いは数回繰り返されたが、カワセミはその度に同じ戦法でモズから逃れた。

 午後は場所を少し移動してホバリングを待つ。しばらくすると、今度は川の水が急速に増え始めた。水位は見る見るうちに20cm以上増え、川面に点在するカワセミお気に入りの岩は完全に水没して、流れも速くなった。

 これらのことが影響したのか、この日は目当てのホバリングを見ることもなく、足もとまで迫ってきた流れに追われるように、急ぎ撤収した。

 撤収後、増水の事を関係官署に尋ねたところ、「筑後川の水位が下がったので、水量を補うためにダムの放水を行っている」とのこと。 今回の放水期間は未定で、筑後川下流の水位の変化を見ながら判断をするそうである。

 増水をしている間はカワセミが餌をとるのは困難な状況であり、カワセミは、新たな餌場を求めて移動するのではなかろうかと気がかりである。
 カワセミがこの場所で餌を捕り続けられるように、今回の放水が一日も早く平常に戻されることを願っている。

モズ

足もとのノバラの実をくわえたヒヨドリ

モズ


くわえなおしてゴックン


アオサギ


初めて捉えたウグイス さえずり始めるのはひと月ほど先であろうか


ジョウビタキ

 
対岸に現れた美しい冬毛のイタチ



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