ヤマセミ ウオッチング 川辺川 (熊本県)

ヤマセミのカップル 左♀ 右♂


  
2010年3月12日

 私たちは山登りを長く続けていて、山や川で見かける野鳥には以前から関心を持っている。ニックネーム「やませみ&かわせみ」は、見たい会いたいと思っている願望の鳥たちから借りたもの。
 野鳥は環境の指標にもなり、ヤマセミやカワセミが棲む、生物的に豊かで美しい自然環境を大切にしたいと思っている。

 これらの鳥を写真に収めたいと思い、この1月からカワセミの写真撮りを始めた。
 幸いなことに、師匠と仰ぐお二方に撮影地で出会い、撮影の基本や機材などについて、親切に教えていただいている。

 その結果、2か月ほどの練習で、どうにかカワセミの姿を写真に収めるができるようになってきた。

 そこで、今回はもう一方の鳥、ヤマセミの写真撮りに初めて出かけてみた。
 ヤマセミは数が少なく、棲んでいる場所も限られるようであり、今回は山登りに向かう途中で、その姿をよく見かける川辺川へ。

 川辺川は、熊本県の最高峰「国見岳」や九州の脊梁をなす山々から流れ出す、日本屈指の清流である。

 撮影ポイントになりそうな所に、野鳥観察用の小さなテントを張ってヤマセミを待つ。

 カメラのセットを終えて20分。鳴き声とともに、水面近くを飛んできたヤマセミが対岸の木に止まった。ひと呼吸おいてもう一羽。

 幸先良いチャンスに、はやる気持ちを押さえながら連写に連写。
 一息ついたところで、カメラの設定やピント合わせの方法を変えながらシャッターを押し続ける。

 ファインダー越しに様子を見ていると、川面に鋭い視線を注いでいた雄が突然ダイビング。その着水音は大きく、飛び散る水しぶきも豪快だ。

 しかし、結果は空振り。魚を捕らえることなく、また雌の横へ。
 ダイビングを数回繰り返すが、いずれも空振り。この日の川は、水かさが20cmほど増していて流れも早く、狩りは難しいようだ。

 しばらくすると、雄が飛び立ち雌も続く。次の餌場・縄張りへと向かったようだ。

 一時間ほどすると、またやってきた。同じようにダイビングをして、今度はカメラから10mほどの所に止まるが木の葉に遮られ、カメラで全身を捉えることができずに残念無念。
 ここにはカワセミも棲んでいて、近くを飛び交う姿を何度も見たが、写真に収めることはできなかった。

 ヤマセミの撮影は始めてであったが、ほどほどの間隔でやってきては羽伸ばしや羽づくろいなど、色々な姿を見せてくれた。
 次の機会には、ヤマセミが狩るところを捉えたいと思っている。
 
 
次の餌場・縄張りへ飛び立ち

水中の獲物を狙う♀


見張り中の♂


大きな声で盛んに鳴く


水中へダイビング


お腹がわから見た姿


カワガラス



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