三瀬山(約790m)〜城ノ山(846.1m)〜金山(967.2m) 佐賀県

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山頂


金山


雲海に浮かぶ雲仙平成新山


2009年12月27日

 佐賀と福岡の県境、国道263号の三瀬峠から金山を往復した。距離は7.8km、所要時間は4:40であった。
 登山口は峠にあり、道標もあって分かりやすい。道路の西側には、数台分の駐車スペースもある。

 登山口から、自然林の稜線に沿って登る。照葉樹林の中ををしばらく進むと、雪が林床に現れ始める。
 最初の小さなピークは三瀬山。山頂には、山名を書いた私製の標識が架けられている。しかし、地形図には山名も標高も記載がなく、標高は地形図から読みとって約790mとした。

 稜線に沿って少し下って登り返したところが城ノ山で、山頂には私製の標識や福岡市が立てた道標があって、山名も記載されている。地形図に山名の記載はないが、846.1mのピークである。
 
 城ノ山からアゴ坂峠に下る途中の岩場からは、これから向かう金山が大きく見える。
 アゴ坂峠から緩やかに登り返し、小さな支尾根を越えると、広くて緩やかな傾斜のところに出る。
辺りは一面の雪で真っ白。このところの陽気で、樹木の株元には根回り穴ができ、雪融け水が流れる..。せせらぎは、春を思い起こさせる風景である。

 少し進むと、中山地蔵への分岐点があり、そこから方向を北東に変えて稜線に向かって登る。登り着いたところは金山山頂の南東80mほどの稜線上である。ここからは、樹木の枝越に福岡のドーム球場や博多湾に浮かぶ島々が見える。

 金山の山頂は南側が大きく開け、麓には北山ダムの湖面が光り、その先遠くには雲仙の平成新山が雲海に浮かんでいる。
 山頂からの雄大な景色を楽しんだあと、往路を引き返して登山口に戻った。

 この日は、思いがけなく真っ赤なサザンカに出会った。脊振山系にはサザンカが多く自生しており、毎年のように観賞登山に出かけているが、深紅のサザンカに出会ったのは初めてのこと。何かの良い兆しかな、と思いながら帰路についた。

三瀬山山頂


城ノ山山頂


せせらぎ沿いの積雪


三瀬峠にある国境の石碑
従是南肥前國 従是北筑前國



ツルシキミ 


自生をしている貴重な
深紅のサザンカ


 

雪国では雪融けが始まる春に見られる根回り穴


三瀬峠の登山口



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