犬ヶ岳(1130.8m)  福岡県


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山頂


犬ヶ岳


ツルリンドウ


名残のもみじ


登山道の落ち葉 モミジ


稜線の自然林


2009年12月2日

 豊前市鳥井畑にある登山口から、ウグイス谷を経て山頂へ。帰りは稜線を南西へ進み、大竿峠から恐渕コースへ周回した。距離は10.2km、所要時間は5:15であった。

 ウグイス谷から山頂へ向かうのはひと月ぶり。木々は、葉の多くを落としているものの、名残のもみじが鮮やかだ。
 炭焼き窯の前を通り、山腹を登って経読林道に出る。林道を西へ500mほど進んだところで林道と別れ、笈吊峠へ向かう。笈吊峠からは、すぐ先の笈吊岩の北側を巻き、稜線を北西へ進む。途中のブナ林は枝枯れが目立ち、ブナは全体的に弱り始めているようだ。

 山頂に着くと、木々はすっかり葉を落として冬の佇まい。高く伸びた木の枝越に、南には耶馬渓の山並みが広がり、北には遠く福智山や平尾台の山影が僅かに見える。

 山頂からは、稜線を大竿峠へ向かう。一旦下って二ノ岳へ登り返し、さらに下ったところが大竿峠である。ここは二ノ岳と一ノ岳の安部で、今回下る恐渕コースへの分岐点でもある。

 大竿峠から谷筋を北へ下る。しばらく下ると、経読林道に出会う。林道を東方向へ60mほど進むと道標があって、登山道は再び北へ下る。

 登山道は、地図のB地点で岩盤でできた浅い沢に出会う。そこからは鎖場が連続する難所で、岩壁をへつり、滑りやすい岩の急坂を下る。地図の渡渉点で、谷底に張り渡された鎖につかまりながら、飛び石伝いに流れを渡る。
鎖場が続くこのあたりまでは、緊張の連続であり、登山路の岩が濡れている時には、特に慎重な行動が求められるところである。

 さらに下ると恐渕の看板に出会う。看板の下方向は切り立った岩壁の深い渕のようだ。自然林の中を谷に沿って下り、傾斜が緩やかになってきたところで林道に出会う。

 林道を道なりに下ると、ヤマメの養殖場と食堂があるところに出る。そのすぐ先で岩岳川の橋を渡ると、間もなく出発地の登山口である。

 今回下った恐渕コースは鎖場が続く難所や渡渉をするところもあり、増水時には、渡渉が困難になることも懸念される。これらのことから、恐渕コースは、下りよりも登りに利用した方が引き返すのも容易で、安全性もより高くなると思われる。

ツチグリ


 
恐渕コースの滝
 

鎖が渡されている恐れ渕コースの渡渉地点


恐渕コースの流れ



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