鷹取山(620m)〜福智山(900.6m)  福岡県


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福智山山頂

  
  
彦山川からの眺め


出発地の鳥野神社


2009年11月25日

 直方市内ヶ磯に福智山池がある。その池のほとりにある鳥野神社から、標記2座を経て大塔ノ滝へ周回した。距離は11.2km、所要時間は6:05であった。

 鳥野神社の前は公園になっていて、駐車場とトイレがある。駐車場から、鳥野神社の鳥居をくぐって参道を登る。参道の石段は社殿が建つ境内まで続き、登山口は社殿の西、右奥で、登山道は南東へ延びている。

 登山口に道標はないが、踏み跡は明瞭で目印のテープも付いている。登山口から人工林の中を登る。P526の手前で尾根に出ると、そこからは素晴らしい照葉樹の森である。

 自然林の心地良い尾根を進み、小さなアップダウンを繰り返して、鷹取山の山頂近くまと、登山道は狭いY字型に分かれる。Y字型の左方向は古くからの登山道、右方向は尾根を直進して鷹取山へ直接登る新しい登山道のようだ。今回は、目印にそって右方向へ尾根を直進する。すると、分岐点から僅か5分ほどで鷹取山の山頂に着いた。

 野神社から鷹取山までに道標はないが、踏み跡は明瞭でヤブ状のところもなくて歩きやすい。

 鷹取山の頂は平らな草はらで、西方向の遠賀川や直方の市街地は雲海に覆われ、六ヶ岳が雲海の上に姿を見せている。

 鷹取山から上野越を経て福智山へ向かう。上野越へ一旦下って登りにかかると、名残の紅葉がちらほらと目に入る。山頂のすぐ下で山小屋へ直進する道とわかれて、クマザサの切り分け道を進んで、南側から山頂へ向かう。

 山頂に立つと、視界は360度。しかし、この日は煙霧で平尾台や貫山はぼんやりと霞んでいる。
 福智山から、次の通過ポイントである「烏落し」と呼ばれる峠へ向かう。山頂からは、数本の登山道が下っているが、道標はないので地図とコンパスで進む方向を確認して進む。

 しばらく下ると、山小屋を兼ねた避難小屋「荒宿荘」に着く。ここにはバイオトイレがあり、登山道を挟んだ反対側には「たぬき水」と呼ばれる水場もあって、休憩するのにはちょうど良い。
 バイオトイレには「CHIP TOILET 100YEN」と表示されており、トイレや山小屋、水場を利用する時は、マナーをきちんと守りたい。

 「荒宿荘」から少し下ると「烏落し」に着く。ここは登山道が四方向から交差するところで、道標がある。道標にそって、今回の登山口「内ヶ磯」方向へ下る。しばらく下ると小さな滝が現れ、さらに下ると「大塔の滝」に着く。この時期、水量は少ないが落差の大きい滝である。

 滝を過ぎてなおも下ると、登山道はやがて林道に出会う。蛇行する林道をショートとカットしながら下り、浅い沢を渡ると福智山ダムを周回する車道に出る。出会った車道のすぐ東側は、「瀬々里橋」で、そこから車道を西へ向かう。しばらく進むと立派な駐車場があり、その先でトンネルになる。トンネルを抜け、車道を1.5kmほど歩いて出発地点の駐車場に戻った。

 参考までに、福智山池の上流1.5kmほどのところには福智山ダムがあるが、ダムへ通じる車道は通行止めになっている。


尾根道の照葉樹林


ウリハカエデの落ち葉


鷹取山からの眺め 雲海に浮かぶ六ヶ岳


鷹取山山頂 奥は福智山方面


福智山から見える福智山ダム


下山路で出会うダムを周回する車道 現在は通行止め


大塔ノ滝


フユイチゴ


ハダカホウズキ


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