古処山(859.5m)〜屏山 へいざん(926.6m) 福岡県


佐田川からの眺め


屏山山頂

 

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古処山からの眺め


屏山からの眺め 嘉麻市方面


屏山から見えた福津市の海岸


登山道沿いの渓流


縦走路に残る雪


2009年11月18日

 朝倉市秋月にある登山口から、古処山頂を経て屏山へ。帰りは、往路を途中まで引き返し、ツゲの原生林から紅葉谷へ下った。距離は10.0km、所要時間は4:50であった。

 この日のめあては、コショウノキの花。
 キャンプ場手前の駐車場から歩き始める。二つあった駐車場のうち、上の駐車場にはポンプ場を建設中で、駐車場の面積は半分になった。長年親しまれてきたキャンプ場も取り壊されて更地に。問題はキャンプ場にあったトイレもなくなったこと。
 市にはトイレの設置を要望しているが、明確な回答はない。人気の古処山一帯の環境を守るために、何としてもトイレは設置したい。

 登山道沿いの渓流は、この時期にしては豊富な流れ。紅葉はほぼ終わり、少し残ったカエデの葉が鮮やかに色づいている。古処山の国見岩からは、宝満山から三郡山にかけての山並が良く見える。

 古処山はら屏山へ向かう。苔むした石灰岩の稜線を下り、途中から「大将隠し」へ向かう。「大将隠し」は石灰岩の大きな裂け目。古処山に、山城があったことを思い起こさせるところである。

 縦走路へ戻り、鞍部から屏山への登りにかかる。山頂が近くなると、林床には先日の雪が鹿子模様に残り、冷たい風が吹きわたる。

 屏山の山頂に立つと、北に福智山、北西には遠く玄界灘が広がり、船も見える。屏山には数多く登っているが、海まではっきり見えたのは初めてのこと。この日は、北からの風で、澄み切った空気が流れてきたようだ。

 屏山からは、往路を鞍部まで引き返し、ツゲ林の中を通って紅葉谷へ向かう。ツゲは夏に大発生した虫、ツゲノメイガによって葉を食べられていて元気がない。しかし、春には若葉が萌えだして、元気を取り戻すことであろう。

 林床に生えているコショウノキのつぼみは大きくなり、白い花が開き始めている。顔を近づけると、良い香り。爽やかな香りに足取りも軽く、牛巌のところで往路に出会って登山口へ戻った。

  
 
雪の上に落ちているモミジ

大将隠し


  
コケむした石灰岩



オモト
  


 

ツゲの原生林


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