鬼ヶ城(619.6m)〜狩音山 かろうとやま(577m)〜白滝頭(420.2m)〜正月ヶ峰(約320m) 山口県

 

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鬼ヶ城山頂

 
  
麓からの眺め 


狩音山山頂


白滝頭山頂
 

正月ヶ峰山頂

 

2009年11月8日

 JR山陰本線の「くろいむら」駅から、標記4座を経て川棚温泉へ縦走した。距離は13.9km、所要時間は6:48であった。

 今日は、所属する山の会の親睦登山。参加したメンバーは8人。駅前の家並みを過ぎ、田んぼの中を進む。畦道ではホトケノザがピンクの花を着けている。ちなみに、「春の七草」のホトケノザは、オニタビラコのこと。

 逆光に、これから向かう鬼ヶ城から狩音山が、シルエットとなって遠くに見える。
 スタート地点から3.3km、50分ほどで登山口に到着。ひと休みして登りにかかる。人工林に中を登り、自然林になると間もなく稜線に出る。ここは、鬼ヶ城と狩音山の分岐点。
 分岐点から稜線を南東へ進み、鬼ヶ城へ向かう。途中には、地元の中学生とボランティアの人たちが建てた、立派な山小屋「鬼小屋」がある。

 山小屋からしばらく登ると、鬼ヶ城の頂きに着く。頂からは、美しい海岸線の先に響灘から日本海が霞んで見える。
 お昼には早いが、ここで名物の瓦そばを振る舞っていただいた。素晴らしい景色の中で食べる瓦そばの味は格別である。

 鬼ヶ城から、先ほどの分岐点まで引き返して狩音山へ向かう。小さなアップダウンを繰り返しながら、しばらく登ると狩音山に着く。山頂は一部が切りひらかれていて、麓から海にかけての風景が美しい。
 ここでランチタイム。おしゃべりに花を咲かせながらの食事はおいしいものだ。

 狩音山から大きく下り、急坂をロープにつかまりながら登り返すと、「白滝頭」の標識に出会う。すぐ先には三角点もあり、山頂の一つに数える事にして先へ進む。

 小さなアップダウンを繰り返しながら下ると小さなピークに着く。ここは登山道の分岐点で、立木に「正月ヶ峰」の標識。思いがけなく出会った名のあるピークに嬉しくなる。

 正月ヶ峰から、進行方向を北東に変えて石畑峠へ向かう。急坂を下って登り返す。 鈍頂を少し進むと、枝を四方八方に伸ばした大木に出会う。株もとには「川棚たこおどり」の看板。まさに、タコを連想させる見事な枝ぶりで、後世に残したい銘木である。

 「川棚たこおどり」の木からしばらく下ると、二体のお地蔵様に出会う。ここは石畑峠の古道跡のようで、道行く人の安全を願って祀られているのであろう。

 登山道はそのすぐ先で県道40号線に出る。県道を北西へ300mほど進むと、川棚温泉へ直接下る作業道のような道が分岐していて、その分岐した道へ進む。この道は、地図には破線で描かれており、古くからの生活道なのかも知れない。

 古い道を下ると、やがて山里に出る。山里ではハゼが赤く色づき、庭先のカキも熟れていて、静かな秋の佇まい。
 やがて家並みが続くようになり、お寺の山門にはフユザクラの可憐な花が咲いている。
 ほどなく、ゴール地点である川棚温泉に到着。予定通りに温泉で疲れを癒し、タクシーに分乗して出発地に戻った。
 

田んぼの畦に咲いていたホトケノザ

 
白滝頭からの眺め


ツルシキミ

 

「川棚タコおどり」の大木
 

山小屋「鬼小屋」


ムラサキシキブ

 
ヤマアザミ


フユザクラが咲く山門

 
 
シマカンギク


石畑峠のお地蔵様

 



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