御前岳(1209m)〜釈迦岳(1229.5m)〜普賢岳(1231m) 福岡県・大分県

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釈迦岳山頂

 
  
残照の稜線


御前岳山頂

  
 
煙霧に霞む稜線


2009年10月29日

 矢部村の「杣の里渓流公園」横の駐車場から、標記3座を経て矢部越へ周回した。
 距離は11.3km、所要時間は7:30であった。うち、1.4km、0:50は、本来のルートからはずれて、御前岳湧水地確認のために歩いた距離と時間である。

 駐車場のすぐ先に登山口を示す道標があり、道標にそって登山道に入る。登山道は渓流に沿って登り、途中には小さい滝もあって心が和む。

 自然林の中をしばらく登ると林道に出る。林道を左、南西方向へ80mほど進むと道標があり、再び登山道へ入る。しばらく登るとドウダンツツジやミツバツツジが赤くなっていて、遠くの山腹も鮮やかに色づいている。

 御前岳の山頂に立つと、八女や日田、山鹿方面の山並みは、煙霧で霞んでいる。
 御前岳からは、釈迦ヶ岳へ向かう。稜線を少し進むと「御前岳湧水地」の看板を見つけた。湧水地の事前情報は持ち合わせていなかったが、看板にそって田代への急坂を下ってみることにする。大きなブナが立つ自然林の中を時間の範囲で北東方向へ700mほど下ってみるが、湧水地までは行き着くことができずに引き返す。

 再び稜線に戻って釈迦ヶ岳へ向かう。途中にある展望岩に登ると釈迦ヶ岳がすぐ近くに見え、振り返ると、紅葉の稜線の先に今登った三角錐の御前岳も見える。

 稜線から、急坂をひと登りで釈迦岳の山頂に着く。山頂からは目の前にレーダーの白いドームが立つ普賢岳が見える。普賢岳からは東方向に渡神岳が見え、普賢岳から延びる尾根筋は素晴らしい紅葉である。

 普賢岳から、釈迦岳方向へ少し引き返して矢部越へ下る。矢部越で峰越林道に出会い、蛇行する林道をショートカットしながら沢に沿って下る。昔は、沢沿いにワサビ田があったが、今はなくなって自然に帰り、その跡がかすかに残るだけである。

 しばらく下ると沢は広くなり、地図のB地点で林道に出る。そこからは、林道を2.3km、30分ほど歩いて出発地点に戻った。


 釈迦岳の山名表示は幾つかあるようである。三省堂発行の日本山名辞典によると、釈迦岳(釈迦ヶ岳)1231m「東西に3つのピークが連なり、東から本城・普賢岳・釈迦岳(通称、本釈迦)と続く」と記載されている。
 このことから、このホームページでは三角点のあるピークを「釈迦岳」と表示した。
 参考までに、国土地理院の「一等三角点の記」に記載されている点名は「釈迦ヶ岳」となっている。
 ちなみに、同上点の記には、釈迦ヶ岳の三角点は平成4年6月16日に、旧位置より南西に200m移転、と記載されている。
   
駐車場そばの登山口

 
稜線から振り返り見る御前岳


要所にある道標 


林道から再び登山道へ


ブナ林


ヤマアザミ


稜線直下の紅葉


ヨメナ


普賢岳から見た東方向の紅葉


秋の渓


ツルリンドウの実


ミツバツツジ


ドウダンツツジ


カエデ


ウルシ




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