犬ヶ岳(1130.8m)〜一ノ岳(1124m)〜求菩提山くぼてさん(782m) 福岡県

 

犬ヶ岳山頂
 
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求菩提山山頂 上宮


2009年10月28日

 豊前市にある求菩提資料館そばの駐車場から、犬ヶ岳、一ノ岳を経て求菩提山へ周回した。距離は17.0km、所要時間は8:35であった。

 駐車場から、一ノ瀬橋を渡って林道をしばらく進むと、犬ヶ岳登山口の駐車場に着く。林道はそのすぐ先でY字型に分岐しており、その分岐を左、ウグイス谷コースへ進む。古い炭焼窯の横を通り急坂の登山道を登ると、山腹を巻くように通る経読林道に出る。そこには、犬ヶ岳への道標があり、道標にそって林道を右、北西方向へ進む。林道を約500m進んだところに道標があって、そこから再び登山道に入る。

 道沿いでは、名残のトリカブトや今が盛りのキッコウハグマが咲いている。
 自然林の中を登って行くと、やがて笈吊峠に出る。笈吊峠からは、稜線を西へ進む。しばらく登って振り返ると、稜線の紅葉は見頃で、緑とのコントラストが鮮やかだ。しかし、少し離れた稜線の紅葉は、煙霧にぼんやり霞んでいる。
 昔は秋になると空気が澄み、遠くまですっきりと見えたものである。しかし、近年は煙霧によって、少し離れた風景はぼんやりしていることが多くなった。この、自然物や人為的な大気汚染物質の飛来による煙霧現象は、いささか気がかりだ。

 犬ヶ岳の山頂の周囲は自然林で、眺望は今ひとつ。
 犬ヶ岳からは、一ノ岳へ向かう。登山道沿いのササは白く立ち枯れ、広範囲に渡って枯れ始めているようだ。

 一旦下って小さく登り返し、さらに下ったところが大竿峠である。大竿峠から急坂を登り、なだらかな稜線を進むと一ノ岳に着く。一の岳は小さな広場になっていて、野峠と求菩提山への分岐点である。

 一ノ岳からは、求菩提山をめざす。ここから先は初めて歩くルートで、道標にそって北方向へ続く稜線に入る。自然林の中を通る登山道は、良く保全されていて快適だ。しばらく下ると、経読林道に出会う。そこには分かりやすい道標があり、道標にそってなおも下る。

 小さなアップダウンを繰り返しながら下っていくと、山伏の宿坊跡「杉の宿」に着く。 そこは木立の中でベンチもあり、休憩するのにちょうど良い。ひと息入れて次の目標地「虎の宿」跡へ向かう。

 自然林はいつしか人工林に替わり、しばらく下ると山伏の行場跡「虎の宿」に着く。ここにもベンチがあって、先ほど通過した「杉の宿」跡と良く似た雰囲気だ。

 さらに下ると、一ノ岳と求菩提山の鞍部に着く。鞍部から少し登り返したところが「胎臓界護摩場跡」である。ここは一週間前、今日と同じ出発地から行者帰りコースを経て、求菩提山に登った時に通過したところである。

 そこからは、一週間前と同じルートを辿り、求菩提山へ向かう。求菩提山の山頂からは「鬼の石段」を下り、座主坊園地を経て出発地点に戻った。

 今回のルートは良く保全され、道標も設置されていて分かりやすい。登山道はそのほとんどが自然林の中を通っていて快適なルートである。

出発地の駐車場


トリカブト 名残の花


一ノ渡 赤い欄干の橋を渡る


ウリハカエデ


経読林道から再び登山道へ


ドウダンツツジ

 
ブナ林

 
ミツバツツジ


犬ヶ岳から一ノ岳への稜線

 

自然林の紅葉

 

稜線の紅葉 少し先は煙霧でぼんやり


広い範囲で枯れ始めた稜線のササ


カエデ

 
落ち葉の登山道

 
ハダカホウズキ

  

一ノ岳から求菩提山への稜線

 

キッコウハグマ


安浄寺跡


中宮


   
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一の岳山頂