求菩提山 くぼてさん (782m) 福岡県 |
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経路概念図 クリックで拡大 |
山頂にある上宮 |
ヤマセミと出会った岩岳川と求菩提山 |
今回の登山口 地図A |
咲き始めたチャの花 |
2009年10月21日 豊前市にある求菩提資料館そばの駐車場から、新・行者帰りのルート辿って山頂へ。帰りは正面参道から座主坊園地へ周回した。 距離は8.8km、所要時間は3:40であった。 山に登る前、求菩提山の全容を写真に撮ろうと岩岳川に降りたとき、一羽のヤマセミが鳴きながら、川下から川上へ飛び去った。ヤマセミは、熊本県の川辺川では時々見かけるが、福岡県で見たのは初めてである。ヤマセミが棲むところは、自然が豊かな証拠。本物のヤマセミとの思いがけない出会いに嬉しくなる。 今回のルートは通常とは逆回り。地形図を見て、急坂側から登ってみることにする。登山口は、駐車場から200mほどのところで標識もある。 登山口からは、新・行者帰りの道を辿り、スギ林の中を通る古い石段を登る。自然石の階段はかなり傷んでいて、歴史を物語っているようだ。 地図のB地点で、帰りに通る座主坊園地への分岐点に出会う。そこからは、山腹を巻く千日回峰道を登る。途中には、四つの窟と滝がある。 登山道は、やがて尾根に出る。そこは地図のE地点、胎臓界護摩場跡である。E地点から先の尾根道は自然林で心地よく、吹き抜ける風が爽やかだ。 しばらく登ると急坂になり、上宮の後ろを回って山頂に出る。ところが、その直前で虫の羽音。羽音の方へそ〜っと近づくと、白く枯れた高さ15mほどの大木の株もとにニホンミツバチの巣を見つけた。巣までの距離は3m。おびただしい数のミツバチが、地上60cmほどのところにあるウロの周辺にとまって羽音を立てている。羽音は時おり大きくなり、しばらくすると小さくなる。 不思議に思って見ていると、オオスズメバチやキイロスズメバチが入れ替わり立ち替わりやって来て、ミツバチの巣を襲うチャンスをうかがっている。 大きくなるミツバチの羽音は、ズメバチが近づいたときに一斉に羽ばたく音で、うなりのようにも聞こえる。 巣に近づいた2〜3匹のスズメバチは、ホバーリングしながら様子をうかがい、ミツバチの大きな羽音がすると、あきらめたように飛び去る。するとまた次のスズメバチがやってきて、同じことを繰り返す 。 時計を見ると、ちょうどお昼。おにぎりを食べながら見ていると、ミツバチとスズメバチとのせめぎ合いが繰り返される。彼らのハチハチ合戦は、日暮れまで休むことも終わることもないようだ。 このハチの巣のことは、下山後、求菩提資料館に伝え、市役所に連絡をしていただいた。 山頂からは、正面の石段を下る。登山道はやがて林道の終点に出会い、少し下ったところが座主坊園地で駐車場もある。(地図のG地点) 座主坊園地からは、林道を下る。林道のそばには茶畑があり、白い花が咲き始めている。林道は蛇行しながら下り、途中にはショ−トカットの登山道があるようだが、今回はうっかりして分岐点を見過ごした。仕方なく、林道をそのまま歩いて出発地点に戻った。 |
大日窟 地図D |
サクラの紅葉 |
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胎臓界護摩場跡 地図E |
色づき始めたカエデ |
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自然林の尾根道 |
中央のニホンミツバチの巣を襲おうと スキをうかがうオオスズメバチ |
オオバショウマ |
正面参道の石段 地図F |
「獅子の口」 入山時の清め場 この日は水が涸れていた |
たわわに実るユズ 山麓はユズの産地 |
林道分岐 地図H |
水場 地図I |
林道沿いの石仏 |
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