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三俣山 南峰(1742.0m)〜W峰(1736.5m)〜本峰(1744.7m)〜西峰(1675.6m) 大分県

秋の色が漂い始めた坊ガツルと大船山


三俣山南峰


ヤマラッキョウ

2009年9月26日

九重町の長者原から、標記4座を周回した。距離は12.2km、所要時間は6:55であった。

 この日の目当ては、ヤマラッキョウとリンドウの花。長者原からタデ原を横切り、雨ガ池へ向かう。途中の自然林は緑が少し薄くなって秋の気配。

 雨ガ池に着くと、マツムシソウの花がが次々に現れ、先の方に紫に染まったヤマラッキョウの群落が見えてきた。近づくと、花はちょうど見頃。 ラッキョウの香りが漂う中、ミツバチが羽音を立てながら忙しく飛び回っている。周辺を見渡していると、白いヤマラッキョウの花が一輪、凛として立っている。白い花もまた、趣があって良いものだ。

 雨ガ池越にさしかかると、リンドウがたくさん咲いている。しばらく観賞した後、坊ガツルへ下る。少し先にある三俣山小鍋の外輪へ通じる分岐点を過ぎ、なおも下って坊ガツルの草原に出る。

 鳴子川に最も近づいたすぐ先が、三俣山南峰への取り付きである。取り付き地点は分かり難いが、そこには、テープの目印が一つある。目印から薄い踏み跡を辿る。踏み跡は次第にはっきりしてきて、登りにかかると目印も次々に現れる。

 急坂を自分たちのペースで休まず登り、分岐点から1時間40分で南峰に着く。
 山頂一帯は今年の春、登山者の不注意によって起きた山火事の跡が痛々しい。黒く焦げた無数のミヤマキリシマの古木が、芽を吹き返した様子は見られない。火事の直後から、焼けた株からの新たな芽吹きを期待していたが、それもかなわずに残念でならない。

 その残念な気持ちを和らげるように、山頂一帯はリンドウがたくさん咲いていて、今が見頃。しばらく観賞をした後、W峰へ向かう。W峰から本峰までは近い。草に埋もれた、一番北のルートを辿って山頂へ。

 本峰の頂から大鍋の内壁を見渡すと、北面の一部がほんのりと色づきはじめている。大鍋、小鍋が錦秋の時を迎えるのは、そう遠くはないようだ。その頃、また訪ねたい。





季節はずれのミヤマキリシマ


色づき始めた大鍋の北壁


マツムシソウ


実を結んだマツムシソウ

 
   
コケモモ

   
 
色づき始めたマユミ

 

早くも色づいたニシキギ

 

リンドウ

タデ原の先に広がる自然林


アキチョウジ


ヒナヒゴタイ


ツリフネソウ

 

ガマズミの実


オトコヨウゾメの実


ノリウツギ

 
シラネセンキュウ




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