黒岳(1878m)〜親父山 おやじやま(1644.0m)〜障子岳(1703m)〜祖母山(1756.4m) 宮崎県

 

祖母山頂から見た山並み


祖母山


レイジンソウ


経路概念図 クリックで拡大






2009年8月27日

 高千穂町五カ所の北谷登山口から、標記4座を周回した。距離は14.3km、所要時間は8:25であった。

 この4座は過去にそれぞれ登っているが、今回の目標は黒岳から障子岳までを結ぶ初めての稜線歩きである。

 今日は長丁場。明るくなるのを待って出発する。北谷登山口から、林道を少し戻って黒岳へ向かう。本谷渡渉点の水量は平常で、渓流に頭を出した岩を伝って渡る。ルートは、あわせ谷を遡るもので、テープやケルンなどのルートサインも多めにある。

 途中には、谷の分岐するところが数カ所あり、ルートサインを確認しながらを遡る。木漏れ日が射す岩陰にはレイジンソウがたくさん咲き、数メートルもある大きな岩には、イワタバコの葉がびっしり。イワタバコの遅咲きの花を探してみると、数輪の花が残っていて嬉しくなる。

 渓流の音がしなくなって、さらに急傾斜を登り詰めると、黒岳と親父山を結ぶ稜線に出る。ここから黒岳山頂までは100m余り、5分である。黒岳の頂は樹林の中で眺望はないが、西へ20mほど進むと樹木が窓のように空いたところがあって、その窓からは阿蘇山が枝越に見える。

 黒岳からは、初めての稜線を親父山へ向かう。登山道は明瞭で、ヤブ状の所はなくて歩きやすい。一旦下って登り返すと親父山である。親父山の頂からは、北にこれから向かう祖母山が、南には諸塚山方面の山並が見える。

 親父山から、稜線を障子岳へ向かう。下りきったところで、B29の遭難碑に出会う。碑文によると、終戦から数日後の8月30日にこの地に墜落したそうである。
 そこから障子岳へ向かって緩やかに登り、最後の急坂を一登りで山頂に着く。障子岳の山頂からは、古祖母山から傾山への長大な稜線が連なって見える。

 今回の目標であった黒岳から障子岳までの稜線は、快適で歩きやすいルートである。

 障子岳から祖母山へは、何度も歩いた懐かしい道である。ミヤマ庭園から梯子場を過ぎ、その先の急坂を登り終えると祖母山の頂きである。
 頂きからは北に久住山、東に傾山、南には今歩いてきた黒岳から障子岳にかけての稜線が、そして西には阿蘇山の雄大なパノラマが広がって見える。

 祖母山の頂でしばらく休み、千間平へのルートを下って出発地点の北谷登山口に戻った。

イワタバコ


白色レイジンソウ


ママコナ


ヒヨドリバナ


ツクシアザミ

 
ツルリンドウ


コフウロ
 
黒岳へ向かう渓流 あわせ谷

 

ヤブレガサ

 
サイハイラン


アキノキリンソウ


ヤマジオウ

 
ツクシコウモリ


スズタケの花


シデシャジン


ハギ

 

ノリウツギ


色づき始めたナナカマド


マムシグサ


五カ所の県道沿いに咲いていたキツネノカミソリ

 
ホバーリング中のヘリ。
北谷登山口から50mほどの渓谷での訓練 





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