下泉水山(1296m)〜上泉水山(1447m)〜黒岩山(1502.6m) 大分県

 
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タデ原からの眺め

 

マツムシソウ


 2009年8月23日

 九重町の長者原から、標記3座を経て牧ノ戸峠まで歩いた。距離は5.9km、所要時間は3:55であった。

 この日のめあては、トモエソウとマツムシソウの花。
 歩き始めると、幸先よく本物のカワセミに出会った。カワセミは水面の上に伸びた枝に止まり、川面をのぞき込むようにして時々首を振る。すると、赤とんぼが飛んできて、すぐ横に止まった。パクリと食べられるのでは、と、冷やりとしたが、互いに無関心で並んで止まる姿はほほえましくもある。

 下泉水山へ向かって、ママコナやオミナエシが咲く草原を登る。しばらく登ると、いつものところに黄色いトモエソウが咲いている。花は満開を過ぎてはいるが、数輪の美しい大きな花を着け、つぼみも幾つか残っている。

 下泉水山の頂きに立つと、秀麗な形をした涌蓋山や双耳峰の由布岳も良く見える。稜線を進み、急坂を登ると上泉水山である。東には久住の峰峰が重なるように見える。

 さらに、稜線を黒岩山へ向かって進む。吹き渡る風は涼しく、ハギが咲きススキの穂が出始めた稜線は、秋の気配である。穏やかな起伏を進んでいると、小さな草はらに淡い紫色のマツムシソウが咲いている。花は咲き始めたところで、つぼみもたくさん立ち上がっている。

 黒岩山の頂きに立つと、南には少し霞んで阿蘇の五岳が見える。一休みして牧ノ戸峠へ向かう。一旦下って少し登り返した草はらには、たくさんのマツムシソウが咲き始めている。ここのマツムシソウは、この日一番の群落である。心ゆくまでり観賞して、急坂を下る。

 牧ノ戸のバス停に着くと、タイミング良く路線バスが発車するところ。このタイミングの良さは、カワセミに続く二度目の幸運である。歩けば、1時間ほどかかる長者原までの道のりをバスで下る。

 バスを降りて、タデ原の遊歩道を歩いてみる。湿原ではサワギキョウが咲き、シラヒゲソウも見頃を迎えている。湿原の高まりでは、ヒゴタイが金平糖のような形をした濃いブルーの花を着け、その先には硫黄山の白い煙が立ち上っていた。
 
トモエソウ

 
ギボウシ

 
ホトトギス

 
稜線に咲くオニユリと久住の峰峰

 
オトギリソウ

 
フクオウソウ

 
遠くに見える由布岳

 
 
ホツツジ

 
ノリウツギ

 
ママコナ

 
ヤマハハコ

 
サイヨウジャジン


イタドリ


イナカギク


オミナエシ

 
 
カワラボウフウ


シモツケソウ


コケモモの実


イブキトラノオ

 

ハギ


ワレモコウ

 
クサレダマ





メドハギ

カワセミと赤とんぼ


タデ原


サワギキョウ


ヒゴタイが咲くタデ原


ヒゴタイで羽を休めるトンボ


ヒヨドリバナ


シラヒゲソウ


ホオアカ


ヤナギアザミ


ヒメシロネ


ヤマトラノオ


ウド


タチフウロ




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