大船山(1786.2m)〜立中山 たっちゅうさん(1464.4m) 大分県


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大船山


夏雲が浮かぶ大船山山頂

 
立中山山頂

 

2009年7月14日

 竹田市沢水展望台から大船山南尾根を辿って山頂へ。帰りは、段原を経て立中山へ周回した。距離は13.5km、所要時間は8:35であった。

 梅雨明けを思わせる、強い日射しの中を出発する。朽網分れを経て南尾根への分岐点へ。分岐点に南尾根方向を示す道標はないが、写真の鍋割峠方向を示す道標と虎模様のロープがあり、それが目印。

 分岐点から涸れた沢を登る。とぎれがちな薄い踏み跡が続いており、間隔は遠いが目印も付いている。
 しばらく進むと、写真の道標が現れ目印の数も多くなる。道標は要所ごとにあり、大いに助けられる。

 登山道は、大きな溶岩が積み重なる素晴らしい自然林の中を通る。しかし、地形的な特徴が少なく、自然林に覆われて見通しも利かないので、目印を確認しながら進む。挟み岩では、岩壁に咲くヤマツツジの花が鮮やかだ。

 展望岩の手前で南尾根の中心に出ると、時々近くの山が見え、現在位置の確認もしやすくなる。

 展望岩を過ぎると尾根の幅は広くなり、進むのはまた目印頼り。山頂の手前200mほどの所で、進行方向は北東から北西へ大きく変わるが、次の目印が分かりづらい。.
 ここは登山者の多くが進行方向が変わることに気づかずに、直進方向へ進んでは引き返したと思われる踏み跡がついているので、注意が必要だ。

 登山道は、大船山頂のすぐ下でミヤマキリシマの群落の中に出る。トンネルのようなミヤマキリシマの中をくぐって山頂に立つと、白い夏雲が浮かんでいて、久住山や中岳、三俣山などの峰々が並んで見える。

 大船山から、段原を経て立中山へ向かう。坊ヶつるへのルートを下り、3合目で立中山へ分岐する登山道へ入る。しばらく下ると、お盆の底のような平らな地形の鉢窪に着く。そこには、左から右へ小川が流れている。

 立中山へは、小川の手前の踏分を北西へ下るが、今回は、小川を渡って南方向へ目印が付いているのを見つけ、その目印の方向を確かめたくなって、目印に沿って鉢窪の中をしばらく進んでみた。その結果、この目印は、鉢窪からガレ場を経て大船山山頂のすぐ南へ通じるルートのようだ。

 鉢窪を100mほど進んだところで引き返し、先ほどの小川を再び渡って立中山へ向かう。大船山と立中山を結ぶルート歩くのは、16年ぶりである。

 立中山への緩やかな登りにかかると、灌木やススキが登山道を覆っていて、半ヤブ状態が続く。それらをかき分けながら進むが、顔はに擦り傷がたくさんできたようで、吹き出す汗が浸みる。

 立中山の頂きからは、東に今歩いてきた大船山が雄大な山容を見せ、西には白口岳が急峻な尾根を空へ突き上げている。

 山頂で一息入れてから鉾立峠へ下り、佐渡窪を経て鍋割峠へ向かう。鍋割峠付近では、ヤマアジサイがちょうど見頃。その涼しげな色は、疲れた体に心地よくうつる。
 鍋割峠を下ったところで往路に出会い、そこからは往路を辿って出発地点に戻った。
ヤマアジサイ


南尾根への分岐点


南尾根の要所ごとにある道標


ヤマサナエ


溶岩の苔が美しい登山道


ヤマシグレ


ヤマツツジが咲く挟み岩


溶岩の造形 イヌのカップルのよう


チヨックストーン


ツチアケビ

 
コケモモの実


シモツケ

 
 
ノリウツギ


ヤマブキショウマ

 

ユウスゲ


オカトラノオ


ネジキ




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