国見岳(1738.8m)〜高岳(1563.6m) 熊本県

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国見岳山頂


国見岳から望む高岳への稜線


高岳山頂


「五家荘登山道整備プロジェクト」により
設置された真新しい道標



2009年6月8日

 山都町の広河原登山口から、標記2座を経て椎矢峠へ周回した。距離は21.3km、所要時間は9:10であった。

 今回の主な目的は、国見岳から高岳にかけての、稜線歩きと高岳登山である。

 広河原登山口から、国見岳への急坂を十数年ぶりに登る。登山道沿いのスズタケは全て枯れ歩きやすくはなっているが、これだけ広範囲に一斉に枯れるといささか気がかりだ。

 その原因は大量に殖えたシカがスズタケの葉やタケノコを食べるため、と言われているが、大陸からやってくる汚染物質も影響をしているのではなかろうかとも思っている。

 標高1300mを越える辺りで急坂の尾根と分かれ、山腹を巻くように進む。緩やかな登山道はやがて、平家山からの縦走路に出会う。
 
 そこには、「五家荘登山道整備プロジェクト」の皆さんによって、今年5月に設置された、鮮明な道標があって進行方向がよく分かる。

 稜線に出て1km余りで国見岳の山頂に着く。山頂は3か月ぶりであるが、山頂の社は新しくなっている。

 山頂からはこれから向かう高岳への稜線や遠くには霧立越の峰々が良く見える。

 国見岳から先ほどの道を少し引き返して、高岳への稜線へ入る。稜線にはブナやミズナラなどの大木が茂り、吹き渡る風が爽やかだ。

 山池湿原を過ぎると展望岩に着く。展望岩からの見晴らしは素晴らしく、脊梁をなす緑の山並みが幾重にも重なって見える。

 展望岩の先で登山道は北西に向きを変えるが、うっかりして100mほど直進してしまった。直進方向にも目印がついているので、ここでは地図とコンパスによる進行方向の確認が必要だ。

 小さなアップダウンを繰り返しながら下り気味に進み、100mほど登ると高岳の山頂である。山頂は樹林の中で眺望はない。

 高岳からは椎矢峠へ向かう。踏み跡が分かりづらいところもあるが、目印を確認しながら進む。急坂を下り椎矢峠の椎葉村側200mほどのところで林道に出る。

 椎矢峠からは、長い長い林道歩き。30年前はヤマメ釣りで良く通った林道である。その頃を懐かしく思い起こしながら辛抱強く歩き、8.8kmの道のりを2時間余りかけて、出発地の広河原登山口に辿り着いた。

フタリシズカ


ブナの緑


ドウダンツツジ


イチイの巨木


コナスビ


広河原からの登山道 全て枯れているスズタケ


マルバウツギ


稜線の大木


石灰岩を彩るヤマツツジ


ツクシタニギキョウ


マルミノヤマゴボウ


山池湿原




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