国見山(629.5m) 新潟県佐渡市


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山頂


ユキツバキ


登山道沿いのユキツバキ

 

2009年5月1日

 国見山は、小佐渡の北部に位置する山である。この日の目当てはユキツバキ。花の時期はかなり過ぎているが歩いてみることにする。

 ユキツバキは積もった雪に守られ、その中で冬を越す。そして春、雪融けを待って一斉に花を開く雪国のツバキである。

 佐渡市の青木牧場近くの登山口から、山頂を往復した。距離は7.2km、所要時間は3:20であった。

 登山口一帯は、トキの野生復帰が試みられているところにある。周辺のたんぼは餌場として、山は営巣林としての取り組みが進められている。

 餌場となる田んぼは地域の農家の協力を得て、小魚やカエルなどが殖えるように農薬を極限まで減らした稲の栽培が行われている。

 登山道の両側にはユキツバキが連なり、山頂まで続いている。花は終わりに近く、咲いているのは僅かな名残の花。花はヤブツバキによく似ているが、花やは葉はヤブツバキに比べて少し優しいようにも見える。

 途中にはトキの観察舎が2か所あり、一か所は餌場の田んぼや池のそばにある。もしかしてトキの姿が、と期待をして寄り道をしたが、トキの姿はなし。

 登山道の稜線沿いには、トキの巣づくりが行われるアカマツがたくさんあり、一本一本に番号が付けられている。この番号はトキの営巣を観察するためのものであろう。

 自然林の明るい登山道にはイカリソウやヒトリシズカが咲き、頭上のヤマザクラは満開である。
 山の名前から、山頂での展望を期待していたがはずれ。山頂は、背の高い自然林の中。
山頂で一休みしたあと、トキの姿を期待して連なるマツの梢を眺めながら登山口へ戻った。
 


トキワイカリソウ


ミヤマカタバミ

 
ウスバサイシン

 

ヒトリシズカ

 

キランソウ


ヤブコウジ


エンレイソウ

 
ニリンソウ

 
ヒメアオキ


ナツトウダイ





オオアマドコロ


スミレ


スミレサイシン

 

ヤマザクラ

 タムシバ

 
オオカメノキ




 




トキの観察塔とビオトープ


トキが巣をつくる稜線沿いのアカマツ林



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