矢筈岳(1113m)〜遠見山(1268m) 熊本県

 
 
ショウジョウバカマ
 
矢筈岳

 
遠見山

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矢筈岳山頂


遠見山山頂


遠見山からの眺望


2009年3月21日

 山都町の川の口集落から、林道を歩いて標記2座を周回した。距離は13.0km、所要時間は5:54であった。

 矢筈岳の登山口までは車で林道を走る予定であったが、林道の入り口で通行止め。その期間は、2月13日〜6月12日までとのこと。いきなり出鼻をくじかれた。仕方なく、手前1.1kmのところにある駐車場を備えた集会施設まで戻り、そこから歩くことにする。

 地図を見ると、矢筈岳の登山口までは3kmあまり、往復を考えるとやや長い距離ではあるが、うららかな日射しの中を出発する。

 車道と接する畑の法面には、アマナやショウジョウバカマ、キケマンなどが次々に咲いている。先ほど車で通った時は、これらの花には全く気づかなかった道も、歩けば楽しい花の道である。

 川の口集落の先から、林道に入る。日当たりが良い道沿いでは、たくさんのスミレが咲き、谷を挟んだ東には、特徴のあるトンギリ山や黒峰が良く見える。

 歩き始めて1時間あまり、矢筈岳の登山口に着く。道標にそって尾根に取り付き、急坂を登る。踏み跡は薄いが目印が点在しており、注意をして進めばルートを見失うことはない。山頂の少し前で林道の支線を横切る。そこからは一登りで矢筈岳の山頂である。

 山頂からは、遠くに祖母山や阿蘇の峰々が見える。山頂から、南西へ下って遠見山へ向かう。遠見山への道標はないが、はっきりしたススキの踏み分けを辿る。スギの植林帯を下ると林道に出会う。

 林道は工事中であるが、工事関係者の了解を得て工事中の林道を進み、遠見山への登山口を目指す。遠見山の北側に近づいたところで、林道が西方向に分岐しており、その分岐点には、「九州ハイランド観光ガイド インストラクター協会」の看板がある。

 その看板の所から分岐する林道を西へ進む。しばらく進むと遠見山への道標があり、すぐ先に登山口の看板がある。この登山口は、那須往還道の入り口となっていて、そのことを示す看板も立てられている。

 登山口からは、那須往還と重なる登山道を進む。登山道は、スズタケが幅2mほどに刈り払われていて歩きやすい。浅いU字型に窪んだ那須往還は往時を偲ばせる道でもある。

 しばらく進むと那須往還から登山道が北方向へ分岐しており、往還と分かれて登山道へ進む。緩やかな登山道を登ると、ほどなく遠見山の山頂である。

 山頂からの眺望は素晴らしく、その名の通り遠くまで良く見える。北には阿蘇の五岳、東には小川岳から向坂山、そして南には三方山や天主山など、九州の脊梁をなす雄大な山岳展望が広がっている。

 遠見山からは、先ほどの林道分岐点まで引き返す。その分岐点は四叉路になっているが、川の口集落方面へ向かう北東方向方向への林道を下り、往路で取り付いた矢筈山への登山口を経て出発地点へ戻った。

ヤマシャクヤクの蕾


フデリンドウ


キブシ


ハシリドコロ


タムシバ

 
ヤマアイ


ワラビ

 



 
 
ヒゴスミレ


ヤマネコノメソウ

 
スギゴケ


タチツボスミレ


スズシロソウ

 
キランソウ


アセビ


クロモジ


アブラチャン


ミツバツツジ


キイチゴ


クサイチゴ


アマナ


ツクシ

 
 



ヒメウズ

  

ホトケノザ


サクラ


ヒメオドリコソウ

 ジロボウエンゴサク


フウロケマン


ナズナ


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