砲台山(442m)〜妙見山(519m)〜足立山(597.8m)〜戸ノ上山(517.8m) 福岡県


砲台山から見た足立山

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妙見岳山頂 妙見神社上宮


2009年2月7日

 北九州市小倉北区の黒原バス停から、標記4座を経てJR門司駅へ縦走した。距離は13.3km、所要時間は7:05であった。

 JR小倉駅から西鉄バスに乗り、登山口である妙見神社近くの黒原バス停へ。バス停からは妙見神社へ狭い路地を歩く。

 登山口は神社の北側、和気清麻呂像のところ。登山口からは、滑りやすい赤土の道を進む。最初は自然林であるが、途中から人工林になる。
 急坂をジグザグにしばらく登ると稜線に出会う。砲台山は、稜線の出会いから西へ200mほどである。

 砲台山の山頂は平らで広く、北東にはこれから向かう足立山が立ちはだかるように見える。

 稜線を足立山に向かって進む。緩やかな傾斜が急になりしばらく登ると妙見山への支尾根に出会う。支尾根を200mほど北西へ進むと、妙見山の頂きである。妙見山は、登山口にある妙見神社の上宮であり、大きな祠がある。

 妙見神社から主尾根に戻り、足立山への急坂を登る。尾根の北側は防衛省の管理地で、幅の広い防火帯が尾根に沿って設けられている。

 足立山の頂が近づくと、笛の音が聞こえてきた。山頂に着くと、若い青年が静かに篠笛を吹いている。その透き通るような音色は心地よく、疲れがすーっと引くようである。

 観客は、登山者が7人ほど。大きな拍手にアンコール。次の曲は、なじみの「涙そうそう」。 静かに聞き入り、みんなでありがとうの拍手を送る。

 青年たちと分かれ、戸ノ上山へ向かう。急坂の下り登りを繰り返しながら進む。7回ほどのアップダウンを繰り返し、かなりの体力を消耗したところで、戸ノ上山との鞍部に着く。
 振り返ると、逆光の中に先ほど登った足立山が聳え、越えてきたいくつものピークが重なって見える。

 鞍部を過ぎると、最後のピーク戸ノ上山はすぐ先である。緩やかな傾斜をゆっくり登り、やっとの思いで辿り着いた戸ノ上山の頂は素晴らしい展望である。

 頂からは、関門海峡が近くに見え、船は長い航跡を残しながら、光に満ちた早春の海を行き交っている。

 当初の計画では、戸ノ上山から稜線を北東へ進んで、寺内へ向かう予定であったが、三角点のそばで、北西へ下る踏み跡を見つけた。

 地図を見ると、目的地のJR門司駅へはこちらを下った方が近そうであり、その踏み跡を下ることにする。しかし、この判断は甘かった。距離は短いものの、岩くずが散らばる急傾斜の難路で、時間は当初の計画よりも20〜30分多くかかることになる。

 戸ノ上山からは、三角点のそばから北西へ延びる急傾斜の登山道を下る。踏み跡は明瞭で、目印も付いている。登山道は、岩くずが散らばり堆積する不安定な急斜面で、バランスを崩さないようにゆっくり進む。途中には岩場も数カ所あり、岩角や木の根につかまりながら慎重に下る。

 山頂から瀧ノ観音寺まで、僅か1.4kmの距離に1時間を要してしまった。このルートは、下りよりも登りに利用した方が良さそうである。

 瀧ノ観音寺から先は、舗装道路である。都市高の下をくぐり、町中を歩いてJR門司駅へ向かった。
 


戸ノ上山への登りから見る


足立山の頂 遠くを見ながら篠笛を吹く青年





戸ノ上山から見た関門海峡


戸ノ上山

 
戸ノ上山から下る途中にある瀧ノ観音寺


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