大船山(1786.2m) 大分県


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大船山


山頂の御池

 
2009年1月27日

 竹田市岳麓寺にある登山口から、山頂を経て東尾根へ周回した。距離は13.1km、所要時間は8:25であった。

 今日の目当ては、霧氷である。数日前までの寒波は去り、暖かい日射しの中を出発する。登山道に雪が現れるのは、標高1000mあたりから。雪の上には、キジやウサギなどの足跡がたくさんついている。雪に残された真新しいサインに、動物たちの気配を感じながら登る。
 標高1500mを越えるあたりで、積雪は10cmほど。ここでアイゼンを着ける。

 山頂が近づくと霧氷が現れ、登山道は白いトンネルである。山頂からは久住山や中岳が近くに見え、硫黄山の噴煙は、勢いよく吹き上げている。

 山頂のすぐ下にある御池は、全面が凍っている。凍った湖面と、その外輪にできた霧氷の組み合わせは、まさに冬の絵巻である。

 山頂からは御池の外輪を通り、東尾根へ向かう。積雪は30cmほど。踏み跡は雪の下で全く分からない。傾斜が緩く平なところでは、進行方向が分かりづらい。目印を一つ一つ確認しながら、慎重に進む。

 傾斜が急になると、尾根の形も次第にはっきりしてくる。急坂を下っていると、小さな穴の回りで枯れ草が揺れている。手をかざしてみると、かすかに暖かい。
 穴は60cmほど。小さな風穴である。このルートは何度も歩いているが、風穴に気づいたのは今回が初めて。

 風穴は、これまでに三俣山や英彦山、古処山などで見つけたが、見つけたのはいずれも真冬か真夏である。これらの季節は、外気と吹き出している空気との温度差があって分かりやすい。

 雪が薄く積もった東尾根を順調に下って、黒岳への登山道に出合う。そこからは、山腹を巻くように進んで往路に出会い、登山口へ戻った。


久住連山と硫黄山の噴煙

 
ウサギの足跡

 
キジの足跡


ネズミの足跡

 





キツネの足跡






由布岳遠望





お鉢と霧氷


この日見つけた風穴
暖かい風が吹き出していた



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