鷹の巣山(1453.6m)〜石楠越 熊本県


経路概念図 クリックで拡大
 
 
鷹の巣山山頂の標識 
標識は地形図と同じ
「蕨野山」となっている


 
石楠越の手前から見た鷹の巣山


登山口


2008年12月13日

 八代市泉町久連子の大規模林道・菊池人吉線沿いにある登山口から、山頂を経て石楠越へ周回した。距離は7.9、所要時間は4:35であった。途中で出会った登山者の方との情報交換の時間を除くと、実質の所要時間は4:00程度である

 登山口は久連子大橋から2.3kmほどのところで、道標はないが山側に杣道があり、写真の目印もある。

 登山口から鷹の巣山までは昨年11月に歩いており、その記憶を辿りながら順調に進む。
 目印は前回よりも多くなっていて、山頂まで続いている。途中にはスズタケのヤブもあるが、その距離は短い。

 稜線に出ると、進行方向を南西に変え山頂を目指す。稜線を進みながら、山頂から次の目的地、石楠越方向へ分岐する尾根と進路の分岐点を探す。尾根は地図と目視で確認出来たが、進路の分岐点らしいところはなく、山頂に到着する。

 山頂からは、上福根山の稜線や球磨地方の山並が幾重のも重なって見える。山頂では地図とコンパスで石楠越への方向を確認し、山頂から連なる尾根を目指す。山頂の周辺には、石楠越方向への道標も目印もないので注意が必要だ。
 山頂付近に石楠越方向への目印がないのは、殆どの人が逆方向、つまり石楠越から鷹の巣山〜蕨の山方向へ歩いているからであろう。
 しばらく進むと次第に尾根の形がはっきりしてきて、目的の尾根に乗った事を実感する。その場で、地図とコンパス、GPSで現在位置を確認する。さらに進むと目印が現れはじめ、目印は大規模林道沿いにある石楠越への登山口まで続いている。

 途中には目印が遠いところもあり、途中で分岐しているGやHなどの支尾根に進まないように注意が必要だ。

 石楠越への稜線は自然林で倒木もあるが、歩くのに大きな支障はない。一帯は、数年前まではスズタケの濃いヤブであったそうであるが、そのスズタケはほぼ立ち枯れていて歩きやすい。

 大規模林道の泉五木トンネルの真上には「蕨野山、石楠越、トンネル北口」の3方向を示す真新しい道標がある。
 そこでは、出会った登山者の方との情報交換に夢中になり、30分近くもおしゃべりをしてしまった。相手の方にとっては多大のロス時間であり、しばらくして降りだした雨の事を考えると、大変申し訳ないことをしたと、反省しきりである。

 おしゃべり地点からは1442ピークを目指す。1442ピークは、今年9月に石楠越登山口から南山犬切方面へ歩いた時に通過したところである。
 1442ピークから少し下ると石楠越から久連子へ通じる古道、地図の破線の道に出会う。そこからはほぼ古道に沿って下り、大規模林道沿いの石楠越登山口に出る。

 石楠越登山口には、車数台分の駐車スペースがある。その登山口からは、久連子へ通じる古道に沿って地図のE地点を目指したいと思ったが、大規模林道と接するE地点周辺は高さ20mほどの切り土の崖で、下りで林道と出会う安全なポイントを見つけるのは至難のわざである。
 そこで、今回は地図を読み目で地形を確認をしながら安全に大規模林道へ下りられる地点を探すことにした。C地点で古道と分かれてD地点へ向かい、大きな支障もなく大規模林道に出会うことができた。

 石楠越登山口から地図のC地点までは、人工林の中に薄い踏み跡らしいものはあるものの目印はなく、スズタケの薄いヤブである。CからD地点までは、同じく人工林で踏み跡も目印もなく、スズタケの薄いヤブが続く。

 D地点からは、大規模林道を歩いて出発地点へ戻った。途中で地図に記載がある久連子から石楠越へ通じる古道、破線の道と大規模林道とが交わるE地点で古道への取り付き点を探してみると、切り土の崖の間に10mほどの取り付き可能と思われる場所があり、テープの目印をつけておいた。稜線からの下りでこのピンポイントの位置を見つけるのは困難であるが、逆にこのポイントから取り付いて、古道を石楠越方面へ辿る事はできそうである。

 この赤テープを付けたE地点には、地図に「石楠越標柱」と記したところに間違って立てられている写真の標柱が12月中に移設される見通しとなった。
 この標柱の位置が違っていることについては、今年10月からGPSのデータや写真等を添えて関係機関に知らせるとともに、地元在住の山に詳しい方と一緒に現地の確認を行なってきた結果移設されることになった。標柱が正しい位置に移設されることによって登山者の戸惑いが解消されるのではなかろうか、と思っている。
 
登山口から続く自然林

 
霜が着いた落ち葉



登山道の倒木


登山道に残る雪 

鷹の巣山から石楠越への稜線


ブナの実が弾けた殻

 
 


アセビのつぼみ
 

石楠越への稜線の枯れたスズタケ


ツルシキミの実

大規模林道沿の石楠越への登山口


泉五木トンネル真上
の登山道にある道標


よく目立つイイギリの実

久連子側から見た地図のE地点
古道と大規模林道の交点。古道、地図の破線の道は切り分けられた尾根の中央を通っている



地図の「石楠越標柱」の位置に立っている標柱
この標柱がE地点へ移設される見通し



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