岩宇土山(1347m)〜上福根山(1645.3m)〜茶臼山(1445.5m) 熊本県


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岩宇土山登山口


茶臼山


五葉の松と上福根山


名残のもみじ


岩宇土山への登り スズタケが枯れた登山道


2008年11月26日

 八代市泉町久連子の平岩集落にある登山口から、標記3座を周回した。距離は16.2km(うち林道と県道は4.1km)要時間は9:02であった。

 登山口から岩宇土山を経て上福根山の間は、時々歩いているので順調に進む。登山道は、明瞭で目印もある。途中にある岩宇土山の標識の位置がずれているのでは?と以前から気にかかっていたので、GPSで確認をしてみた。すると、標識は地形図の標高点から東北へ100mほどのところに立っていた。

 山腹を通っている林道樅木川口線を過ぎ、上福根山の山頂が近くなるとシャクナゲの大群落が現れる。歩きながらつぼみの着き具合を観察すると、裏年であった昨年よりも少しは多いようで、来年5月、花の季節が楽しみだ。

 上福根山の山頂で一息入れ、横平へ通じる登山道を進む。山頂から約300m9分で茶臼山への分岐点に着く。この分岐点は今年の5月、横平から上福根山を経て北山犬切へ歩いた時に確認をしていた地点である。

 分岐点に道標はないが、茶臼山方向に少し入ったところに写真の小さな道標がある。この分岐点から茶臼山へ向かうルートを歩くのは初めてである。

 登山道は自然林の中を通り、踏み跡はほぼ明瞭である。しかし、途中には踏み跡が分かりにくいところもあるので注意が必要だ。ルートは、尾根の少し下を通っているので分かりずらい。踏み跡がはっきりしないところでは、目印を慎重に探しながら
進む。

 途中には、帰りに久連子へ向かう分岐点がある。この分岐点は、今回久連子へ下る重要なポイントである。茶臼山から引き返すときにうっかりして通過をしないように、茶臼山へ向かう往路で確認する予定である。
 その分岐点は一年前、久連子から茶臼山へ向う時に確認していたので、歩いていれば道標は目に付くはずと思い込んでいた。
 この思い込みが失敗である。気が付いたときは、分岐点を通り過ぎて茶臼山の直前まで進んでいた。分岐点からは、久連子の方向へ大きな尾根が派生しているが、この尾根も歩いてきた登山道からは樹木に遮られて見えにくい。そのことと、思いこみから生じた注意力不足も重なって、尾根も標識も見過ごしてしまった。

 引き返して確認をする事も考えたが、茶臼山の山頂はすぐそこであり、分岐点は山頂から引き返す時に探すことにする。

 山頂は立木の囲まれていて、眺望はない。ここで昼食をすませて分岐点まで引き返す。今度は分岐点を見過ごさないように、登山道が分岐する尾根の位置を常に意識しなが進む。尾根は樹木に遮られて相変わらず見えないが、地図で分岐点の位置を確認する。しかし、あるはずの道標が見あたらない。しばらく探していると、尾根とは反対側の斜面の下の方に倒れている。登山道を歩いているだけでは見あたらないわけである。

 道標の文字はすっかり消えて全く見えないが、目印となる道標があるとないとでは大違いである。次の登山者が困らないように、きちんと立て直し赤テープを巻いて見つけやすくした。その時に、ちょうど通りかかられた登山者の方に、マジックペンで進行方向の地名や山名を書き込んでいただいた。これで、しばらくは安心である。

 この分岐点から久連子方面へは、一年前に歩いているので順調に下る。前回、目印はなかったが、今回は新しいテープが付けられていて分かりやすい。しばらく進む、とシカよけネットに出会う。目印があるのはここまでで、道は人工林の中に入る。

 比較的明瞭な杣道を辿るが、途中には不明瞭なところが数カ所あり見通しも利かないので、地図とコンパスで進行方向を確認しながら進む。しばらく下ると見覚えがある道標に出会って一安心。
 ここから林道までは近い。しかし、少し進むと辺りの様子は一年前とはすっかり変わってしまっている。
 間伐が行われ、木材の運搬車が通る道が左右に何本もついている。登山道は、間伐樹の枝や運搬車の道で完全に消滅した状態で、運搬車の道に惑わされないように進む。

 ほどなくして、林道久連子椎原線から分岐している支線の終点に出会う。そこからは林道の支線を歩き、岳集落のすぐ下で林道久連子椎原線の出会う。その地点からさらに、林道と県道を歩いて登山口へ戻った。


    
通過時刻(GPSのデータより)

     平岩登山口    6:44
     鍾乳洞       8:13
     岩宇土山      8:53
     林道         9:35
     上福根山    10:22〜10:39
     茶臼山分岐  10:48
     久連子分岐  11:57
     茶臼山     12:16〜12:36
     久連子分岐  12:51
     シカよけネット 13:17
     道標       13:39
     林道支線出会 13:52
     日当橋     15:05
     平岩登山口  15:46



登山道に祀られた石仏


ブナの大木


鍾乳洞


トリカブトの実


鍾乳洞の中


自生するビャクシン





岩宇土山

 
シャクナゲのつぼみ


シマカンギク

 

茶臼山への登山道

 

キヤノキ谷分岐点にある道標


林道支線の三叉路 
左奥で登山道から出会う



左、林道久連子椎原線と
右、林道支線の分岐点



殿屋敷跡の標柱


茶臼山からの下山道にある道標
シカよけネットと林道支線
の間、スギ林の中にある



茶臼山からの下山道 林道の支線に出会う直前
間伐が行われ、作業道がジグザグに作られていて登山道は消滅状態



林道支線出会地点

 
日当橋 左は林道久連子椎原線(起点) 
右は県道147号線、久連子集落へ



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