三俣山    大分県
 西峰(1675.6m)〜本峰(1744.7m)〜北峰(1699.5m)〜南峰(1742.0m)〜W峰(1736.5m)



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三俣山は奥の雲の中 


  2008年10月17日

 九重町の大曲登山口から標記5座を歩いた。距離は9.4km、所要時間は7:15であった。所要時間のうち3時間余りは、ガスが晴れるのを待った時間や写真撮りの時間である。

 今回は、15日の大船山に続く紅葉の観賞である。出発時には見えていた山頂も、すがもり越に着く頃にはガスがかかり始め、周辺の山々は見えなくなった。
 西峰を経て本峰に着くが相変わらずの濃いガスである。期待していた大鍋、小鍋は全く見えず、腰を据えて待つことにする。

 待つこと50分、緞帳があがるようにガスが薄くなり日も射してきた。視界に飛び込んできたのは期待通りの錦絵の世界である。

 心ゆくまで眺めたあと、大鍋へ降りる。大鍋から見上げる火口壁は、ぐるーと一周が多彩な色に染まっている。壁襞にできている光の陰陽もまた美しい。

 シャッターを押し続けながら、大鍋の底を横切って東側の火口壁へ上る。空は青く澄みわたり、足もとには坊ヶツルの草原の中を川が大きくうねっている。

 火口壁の稜線を北峰へ向かう。稜線を吹き渡る少し冷たい風が心地よい。稜線から見渡す小鍋の燃えるような紅葉もまた圧巻だ。

  北峰からは本峰へ登り返す。素晴らしい紅葉に夢中になっているあいだに、気がつくと黄昏が迫っている。緞帳が降りるように、またガスが涌きはじめる中、南峰、W峰を経て登山口へ引き返した。

コケモモの実



 



 



南峰の西斜面で見つけた風穴
暖かい風が吹き出していた


 








赤く色づいていたナナカマドの実

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