東鳳翩山 ひがしほうべんざん (734.2m) 山口県


一の坂ダムから見た東鳳翩山


山頂から見た山口市方面

  

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2008年10月13日

 今日は所属している「山の会」の登山である。
 東鳳翩山は、新・日本百名山の一つである。この山は、山口市の北西、約5kmほどのところにあり、市街地からも近くて、地域の人々に親しまれている山である。

 山口市を流れる一の坂川の上流に錦鶏(きんけい)湖がある。今回は、その湖の北にある駐車場から、二ツ堂コースを辿って山頂へ。
 復路は稜線を北東へ進み、二十一世紀の森から萩往還を経て出発地点へ周回した。距離は10.4km、所要時間は5:30であった。

 登山道は、良く保全をされていて歩きやすく、要所には道標もあって分かりやすい。登山口からしばらくは急坂であるが、やがて、なだらかな山道となる。
 
 登山道は自然林の中を通り、道沿いには、点々と赤松が続く。マツタケが顔を出しているのではと、密かに目を凝らして歩いたが、その気配は全くない。

 稜線に出ると空は澄みわたり、秋の乾いた優しい風が心地よい。足もとには、黄色いアキノキリンソウや白いセンブリの花が咲いている。

 山頂に着くと展望は360度、大パノラマが広がっている。南には山口市街地の先に周防灘が霞んで見える。西には秋吉台の草原、北から東にかけては中国山地の山々が幾重にも重なって続いている。

 山頂からは、稜線を北東へ進む。小さなアップダウンを数回繰り返し、ショウゲン山への分岐点を過ぎると緩やかな下りになる。下り着いたところは昭和の森で、萩往還に出会う。

 萩往還は、萩市から山口市を経て防府市へ続く街道で、整えられたのは江戸時代である。
 道幅は3〜4mほどと広く、法面の石垣や石畳が美しい。歴史の道を歩いていると、幕末の頃この往還を往来した、有名な志士たちの足音が聞こえてきそうである。歩きながら、テレビドラマ「篤姫」の時代に思いを巡らせているうちに、出発地に帰り着いた。

 今回の前半は山歩き、後半は歴史の道歩きであった。そして、おしまいは国宝の五重の塔で有名な瑠璃光寺へ車で移動して、地元の参加者の方から、案内と解説をしていただいた。
 今日は、いつもの山行とは一味も二味も違う、感慨深い一日であった。
 

センブリ

 

ヒヨドリソウ

アキノキリンソウ

 
リンドウ


ヤマアザミ


シロヨメナ

 
 
ヨメナ


地面で羽を休めるツマグロヒョウモン

 
ウツボグサ

 
ミズヒキ


通過時刻(GPSのデータ)

駐車場発       10:09
登山口         10:29
稜線(縦走路)出会  11:50
山頂着         12:07
山頂発         13:10
ショウゲン山分岐  13:56
萩往還出会      14:22
一の坂御建場跡着 14:54
一の坂御建場跡発 15:02
駐車場着       15:39





国宝 五重の塔 瑠璃光寺(山口市)


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