矢岳(1132m)〜龍王岳(1175m) 宮崎県


経路概念図 クリックで拡大

 
龍王岳の山頂



矢岳の山頂


間近に見える高千穂の峰


ミカエリソウ

10月8日

 登山口は、高原町の皇子原公園から南東に伸びている林道の終点にある。その登山口から、矢岳、龍王岳を経てセタオ道へ周回した。距離は8.9km、所要時間は5:15であった。

 今日のめあては、ミカエリソウの花。名の由来は振り返って見たくなるほどに美しいから。この植物は草ではなく、木の仲間。

 登山道は、良く保全されていて歩きやすい。途中で険しい谷を横切るが、注意をして通過する。

 標高が1000mを越えるあたりから、ミカエリりソウが現れる。しかし、花はすでに終わっている。少々気落ちして歩いていると、ミカウの大きな群落に出会った。
 見渡すと一部に花が咲いていて、思わずにっこり。名残の花に会えて嬉しくなる。今年の見頃は10日ほど前であろうか。この大きな群落に、一斉に花が咲く光景を来年こそは見てみたいものだ。

 矢岳からの展望は素晴らしく、高千穂峰から新燃岳にかけての峰々が、すぐ近くに連なって見える。

 矢岳からの大展望を楽しんだあと、稜線を龍王岳へ向かう。稜線には、ヤマボウシの木が多い。ヤマボウシに木はいずれも、真赤な実をたわわに着けている。

 龍王岳から見る霧島連山の眺めも、先ほどの矢岳と同じように素晴らしい。 龍王岳からは尾根を南西へ下り、炭化木があるとされている谷を目指す。

 下り着いた所は、火山性の砂礫が堆積する台地で、 その台地には、浸食が進みつつある形成途上の比較的浅い谷が何本もできている。
 歩きながら炭化木を捜したが、見つけることはできなかった。

 このあたり(経路概念図のA付近)は、地形的な特徴が少ない台地の自然林で、進行方向を見定めるのが難しいところである。
 加えて、いっそう難しくしているのが、登山道とは異なる私的な目印である。
 この目印は数種類で、大局的に見ると登山口の方向に伸びている。数種類の目印は、少しづつ違う方向に数十mから百mあまり続いているからやっかいだ。

 私たちはこの目印にかなり翻弄されたが、地図とコンパスで何と本来の登山道を見つけることができた。

 なお、経路概念図には、この私的な目印に翻弄された部分のGPSの軌跡は消去して、正しいと思われる登山道を描いている。

 本来の登山道に出会ってからは、踏み跡も明瞭で道標もあり、順調に登山口にたどり着いた。

 反省点は、携行した地図に登山道を正確に記入していなかったことである。
 出発前にネットで情報の収集はしたものの、登山道を描いた使いやすい縮尺の地図は入手できなかった。
 そこで今回は、ネットで得た地図の登山道を参考に、携行する地図に登山道を手書きで記入したが、概念的なルート図で正確ではなかった。
 このことが、私的な目印に惑わされた大きな要因である。
 


 
ミカエリソウと戯れるアカタテハ

 
枯れ木に生えていたシイタケ


アオジ 

マムシグサ

 
センブリ

 
イナカギク

 
ツクシコウモリ



 

イナカギク



たわわに実ったヤマボウシ


セタオ道で見つけた風穴
手を近づけると15℃位の冷たい風が吹き出していた。



始まった紅葉


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