月出山岳(かんとうだけ)709m 大分県

 
月出山(かんとう)集落の奥に月出山岳が見える


一番坊主から見た日田市街

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ゲンノショウコ

 
キツネノマゴ


9月5日

 日田市月出山(かんとう)集落から月出山岳の三番坊主〜一番坊主〜二番坊主を歩いた。距離は6.5km、所要時間は3:00であった。

 この山は大分自動車道の天瀬高塚インターチェンジの北、日田市と玖珠町の境に位置していて、三つのピークからなっている。この三つのピークは、大分自動車道の天瀬高塚インターチェンジの日田よりのところから良く見える。

 月出山岳は全国「難読の山」ランキングの第3位で、一度は歩いてみたいと思っていた山である。
 ちなみに、「難読の山」の第一位は、同じ大分県中津市旧山国町の一尺八寸山(みおうやま)である。

 今回は、月出山集落公民館の前にある三叉路から歩くことにした。三叉路には、月出山岳の由来を書いた白い看板がある。山頂へは、その看板の後ろ方向へ、集落道を道なりに進む。

 道は大部分が舗装されている。集落のすぐ上からは林道となり、孟宗竹林の中を通る。しばらく進むと林道の両側は、コナラの林になる。稜線が近づくと林道の分岐点に「月出山岳」の道標があり、地図で確認すると最高峰の三番坊主の方向を示している。

 その道標に従って三番坊主を目指す。山頂へ続く林道は膝ほどの高さにササが茂り、ズボンは朝露でぐっしょり濡れる。山頂は林道の10mほど上にあり、山道を歩くことなく到着する。

 三番坊主からは先ほどの道標がある分岐点まで戻り、一番坊主を目指す。しばらくは林道でやがてアンテナが立つ建物の前に着く。ウェブサイトの情報ではこの建物の後ろが二番坊主のようであるが、帰りに立ち寄ることにして、林道をそのまま歩いて一番坊主へ向かう。歩き始めるとすぐ別のアンテナが立つ建物の前に出た。林道はここまでのようで、そこから先は林道と同じ幅の防火帯となっているようだ。防火帯を下りながら進むと、やがて小高く登り再度下り始める。地図とGPSで確認をすると、その小高いところが地形図の標高687m地点で、一番坊主である。

 一番坊主には山名標識はなく、山頂は夏草が茂る防火帯である。三角点を探したが、見つけることはできなかった。防火帯を少し先へ進んでみると、その先には日田の町並みが良く見える。

 一番坊主からは、今歩いてきた防火帯を引き返す。よく見ると、防火帯のすぐ北側の稜線にはかすかな踏み跡があり、二番坊主の方向に続いている。その踏み跡を辿ろうとしたが、藪がひどくて防火帯に引き返す。しばらく防火帯を進み、一番坊主に近い方のアンテナが立つ建物の横から先ほどの踏み跡へ入る。踏み跡はきれいに切り分けられていて、国土調査が行われる事前準備のようだ。

 踏み跡は稜線に沿い、稜線上には高さ1m弱の石塁が続いている。二番坊主と言われる最高地点は、往路で最初に見たアンテナの立物の真後ろである。
 この二番坊主にも標識はない。目印となるのは、先述の国土調査用の真新しい金属製の円形の鋲が、腰の高さの岩に埋め込まれている。この鋲は三角点の
鋲によく似ている。
 二番坊主からは、国土調査で切り分けられた古い踏み跡を三番坊主への標識があった分岐点まで歩き、そこからは往路と同じ林道を登山口まで引き返した。

二番坊主にある国土調査用の鋲


稜線上の石塁


ハギ


ワレモコウ


サイヨウシャジン

 

ガンクビソウ

 
ミズヒキ

 
オミナエシ

 
サルナシの実


ヤブハギ


オトコエシ


クリ


イネの花

 
ヤマヒヨドリ


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