古処山(860m)〜屏山(927m)  福岡県


夏エビネ
 
ダイコンソウ

8月22日

 朝倉市の秋月キャンプ場から古処山を経て屏山を往復した。

 今日の目当てはナツエビネ。もっと早く見たかったが、天気が安定せずに伸び伸びになってしまった。

 先月末に蕾であったナツエビネの花は、日当たりが比較的良いところでは既に終わっている。しかし、日当たりが良くないところでは、名残の一株だけが満開で、思わずにっこり。

 ナツエビネは、標高が高いところにあってこそ美しい色で咲く。この清楚で涼しげな花を見ていると、夏の暑さを忘れてしまいそうである。
 この山域に咲く数少ない可憐な花は、末永くそーっと見守り続けたいと思っている。
 
 登山道では、ハグロソウが咲き、カラマツソウが見頃を迎えていた。

 この山域では、もうしばらくするとアケボノソウが咲き、秋が進むとシュウメイギクも咲き始める。その頃、また訪ねたいと思っている。

 今年は、天然記念物であるツゲの害虫「ツゲノメイガ」が大発生をして、大切な葉が食べられている。 
被害は、ツゲの原生林全体に及んでいるようだ。
 このことは先月、関係する機関に伝えているが、その後も被害は急速に進んでいる。
 大部分のツゲは生気を失っていて、枯れはしないかと気がかりだ。
 
 
ハグロシウ


カラマツソウ


右手前は、葉を食べられてしまったツゲ。
左奥は、被害が進行中の葉が黄色くなたツゲ。



経路概念図 1/5万地形図 緯線の間隔20秒、距離約620m 経線の間隔20秒、距離約500m 
 



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