英彦山 北岳(1192m)〜中岳〜南岳(1199.2m)〜裏英彦山道 (福岡県)





イワタバコ




 
 
北岳から見た中岳
 

8月6日

 今日は、豊前坊から英彦山の山頂をへて籠水峠まで行き、そこからは昨日の続きを薬師峠まで歩く計画だ。

 出発して急坂をしばらく登ると、たくさんのイワタバコが咲いている。早い花は既に散っているが、つぼみもあって、全体としては見頃のようだ。

 北岳への稜線に出ると、吹き渡る風が爽やかだ。中岳への道沿いでは黄色いオトギリソウが次々に咲き、南岳からの下りではママコナが咲き始めている。

 鬼杉の手前で裏英彦山道に入って、昨日と同じ道を逆方向に籠水峠へ向かう。

 籠水峠から先は、始めての道である。気を引き締めて歩き始める。裏英彦山道は、英彦山の中腹をほぼ等高線に沿っているが、小さな尾根や谷をいくつも超える変化に富んだルートである。

 登山道はほぼ明瞭で、目印もある。しかし、踏み跡が不明瞭で目印の遠いところも数カ所あって、注意が必要だ。倒木の多くは処理をされていて、歩くのに大きな支障はない。

 裏英彦山道の大部分は、苔むした大岩と自然の大木が林立する素晴らしい環境の中を通る。

 北岳の肩への分岐点から、薬師峠をめざす。急坂の尾根をしばらく下ると人工林になる。人工林の中の踏み跡を忠実に辿ると、まもなく林道に出る。林道を北西へ少し進むと峠である。この峠に標識はないが、このあたりが「薬師峠」であろう。

 薬師峠からは国道に出て、出発地の豊前坊へ戻った。この日の距離は11.5km、所要時間は6:35であった。

 昨日から歩いた、岳滅鬼峠から籠水峠を経て薬師峠に至るルートは、福岡県の中では自然度が高くて魅力的なルートである。新緑や紅葉など、新たな感動を期待して、四季折々に歩いてみたいと思っている。
 

オオキツネノカミソリ

 
経路概念図 クリックで拡大

 
アカショウマ


裏英彦山道の自然林


ヒメキンミズヒキ

 
アキノタムラソウ


ヒヨドリバナ

 
ブナの実


籠水(こもりみず)峠から北に見える岩壁


オオルリソウ


ギボウシ

 
ヤマキツネノボタン

 
ヒメジソ


モミジガサ


ツチアケビの花


ホトトギス


 ママコナ


オトギリソウ

 
ミズタビラコ


カタバミ


リョウブ


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