古処山(860m) 福岡県 |
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7月6日 往路は、朝倉市の古処林道終点から山頂へ。復路は、縦走路を屏山との鞍部まで進み、そこからツゲの原生林を通って、紅葉谷ルートへ周回した。 距離は3.1km 所要時間は1時間50分であった。 古処山は、長年にわたって毎週のように登り、馴れ親しんでいる山である。ところが先月は、連続的な雨空で足が遠のいていた。そこで今日は、様子見をかねて出かけてみることにした。 古処林道に車でさしかかると、地元消防団の若い方々が、道路や側溝に堆積した土砂の除去や道路に伸び出した枝の刈り払い中である。作業中の皆さんに、「ご苦労様」と何度も声をかけながら終点へと向かう。 歩き始めると、石畳には水が流れて渓流の水も多い。見上げると、マタタビの実がずいぶん大きくなっている。形はいびつで、中ではマタタビミタマバエの幼虫が育っている。 タマバエが寄生をしていないマタタビの実は、きれいな紡錘形をしているが、九州の山ではほとんど見かけない。 途中にあるキツネノカミソリの群落は変化がなく、つぼみはまだ土の中で、目覚めはもう少し先のようだ。 山頂が近づくと、特異な形をしたオオハンゲがたくさん咲いている。山頂は濃いガスの中で、視界は全くない。 山頂から先の稜線では、天然記念物であるツゲの葉が、ぼろぼろになっている。よく見ると、葉がほとんど無くなっている木もある。「ツゲノメイガ」の仕業だ。 長年古処山を歩いているが、ツゲのこのようなひどい食害を見たのは初めてであり、早速、森林管理署などにその状況を伝えた。 今回歩いたルートでは登山道の傷みもなく、梅雨が明けたこれからはキツネノカミソリも咲いて、山はまた多くの登山者で賑やかになることであろう。 |
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ほとばしる小さな滝 |
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マタタビの実 |
一粒だけ残ってい たコショウノキの実 |
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咲き始めたオモト |
オオハンゲ |
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