九千部岳(1062m) 長崎県


下山後にガスが晴れた九千部岳


緑の山肌を彩るヤマボウシ


経路概念図 クリックで拡大


6月18日

 往路は、雲仙市の田代原トレイルセンターのすぐ西から尾根を辿って山頂へ。復路は稜線を南東へしばらく進んで、田代原牧場へ周回した。距離は5.8km、所要時間は3時間25分であった。

 今日のめあては、ヤマボウシ(山法師)である。
 名の由来は、中心のまるくて凹凸がある花の部分を僧侶の頭に、白い花びらのように見える4片の苞を、その頭巾に見立てたもの。

 トレイルセンターに着くと、周辺には白いヤマボウシがたくさん咲いていて、期待が高まる。山頂を見上げると、中腹から上は濃いガスに包まれており、その姿を見ることはできないが、ガスが晴れる事を願いながら出発する。

 登山道は明瞭で、道標もあって分かりやすい。尾根道は濡れていて滑りやすく、岩が累積しているところでは注意をしながら進む

 道沿いでは、ドウダンツツジに似たネジキの白い花が咲き、淡いブルーのヤマアジサイが咲き始めている。

 山頂は濃いガスの中で、視界は全くない。山頂からは、稜線を北東へ向かう。すると、一瞬ガスが切れ、向かいの山肌が白く見える。期待をしていたヤマボウシの大きな群落だ。あわててシャッターを押すが、すぐガスに包まれる。

 稜線は7〜8m/秒のやや強い風が吹いているが、ガスが切れるのを待つことにする。しばらくすると、また一瞬ガスが切れた。見渡すと白い花に混じってピンクの花も見える。しかし、その後はまたガスに覆われて、風は相変わらず強い。

 めあてのヤマボウシをゆっくり眺める事はできなかったが、一瞬見えた白い彩りに満足して稜線をあとにした。
 


ニシキウツギ


ヤマツツジ


点在するピンクのヤマボウシ


純白のネジキ

 
ヤブムラサキ

 
サワフタギ

 
ガクウツギ

 
声高らかに囀る
ホオジロ



シモツケ

 
ノイバラ

 
ヤマアジサイ


アマドコロ

 
ツクバネソウ


タツナミソウ

 
ナガバモミジイチゴ


クマイチゴ

 
スイカズラ



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