経ヶ峰(770m)〜古処山(860m) 福岡県


経路概念図 クリックで拡大


入山口のプレート
 

5月12日

 朝倉市の下戸河内集落から、北東へ樋底林道が延びている。
今回はその林道から標記2座を経て、秋月へ周回した。距離は14.3km、所要時間は6:15であった。なお、出発地点から古処山頂までの所要時間は3:30である。

 入山口は国道から約2kmのところで、山側に「飯塚六四会」の小さなプレートが付けられている。この入山口は、先日車で通っているときに、偶然見つけたものである。

 今回のルートについては事前に情報を得ることがでずに、倒木や藪の状況が気がかりだ。ルートは、地形図を見て入山口のすぐそばから西北西へ連なる尾根の上であろうと想定をして入山する。

 入山口は小さな谷筋である。そこから数種類の目印が付いていて、予想をしていた尾根へと続いている。しばらくは人工林で踏み跡はないが、先ほどの目印が続いている。
 人工林から自然林に変わると、それまでの尾根が途切れて、浅い溝状のくぼみの先に新たな尾根がある。目印に沿ってその尾根を進むと間もなく経ヶ峰に着く。 途中には、倒木や藪はほとんどなく、順調に進む。

 経ヶ峰は樹林の中で、残念なことに眺望はない。地形図とコンパスで、進行方向を確認して北へ向かう。踏み跡は明瞭で、しばらく進むと、歩き馴れた紅葉谷ルートに出合う。そこから、新緑のツゲの原生林の中を通って古処山へ向かう。

 足もとにはハルリンドウが咲き、頭上には白いウツギがたくさん咲いている。
 ウツギは唱歌「夏は来ぬ」の歌詞にある「卯の花」のこと。その歌に出てくるホトトギスの声はまだ聞こえないが、一足先に渡ってきたツツドリやアカショウビンの声が盛んに響いていて、山は初夏の気配である。

 山頂の近くで、三角点を探すことにした。実は先日、古処山の三角点の位置を尋ねられて、はたと困った。
 古処山にはこの15年間、毎週のように600回近く登っているのに、三角点の位置を確認していなかったのである。

 目指す三角点は山頂広場にあるの祠の北、屏山へ通じる縦走路沿いの大岩の上にある。その石灰岩の大岩は背丈ほどあり、歩いているだけでは全く見えない高さに、金属でできた円形の頭だけを出して、埋設されている。
 今は、三角点に測量用の赤白ポールが立てられていて、すぐにわかる。

 古処山の山頂からは、遠くに筑紫平野が広がり、南には耳水納連山が横たわって見える。しばらく展望を楽しんだあと、秋月を経て出発地点へ戻った。


経ヶ峰の頂


古処山の三角点 

 


自然林の尾根


 
カエデの実

古処山から見た耳納連山


エビネラン

 
  

若葉につつまれたツゲの道


 
ハルリンドウ


ギンリョウソウ


ヒメレンゲ


ウツギ


ノアザミ


ニワゼキショウ

 
白いフジ


熟れ始めたクサイチゴ

 

 カキの雌花

 
庭から道路に枝垂れた大粒のサクランボ



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