馬見山(978m) 福岡県




4月22日

 往路は朝倉市江川ダムの中央部付近から、尾根に取り付いて山頂へ。復路は山頂から宇土浦越を経て馬見林道へ周回した。
距離は9.4km、所要時間は5:15であった。

 このルートは小石原から馬見山への縦走路に出合うまでは、長い尾根をひたすら辿るものである。

 登山口からしばらくは、人工林の中を進む。人工林の中の踏み跡は不明瞭であるが、境界標識と思われる小さなケルンのような古い石積みが点々とあり、目印も付けられている。尾根をはずさないように注意をして歩けば、進行方向を見失うことはない。

 標高700mを越える辺りから、尾根筋は自然林となる。自然林の尾根には、古い杣道と思われる踏み跡が明瞭についていて歩きやすい。踏み跡は、途中から尾根筋を巻くように延びている。その巻き道を少し進んでみるが、先読みができずに再び尾根へ登って、尾根の中央を進む。その先で尾根は広くなり、中心がどこか分かりづらいが、周辺の地形を見ながら、尾根の中心と思われるところを進む。

 傾斜が緩くなって、しばらくすると縦走路へ出た。縦走路からは、数分で山頂に着く。山頂からの眺望を期待していたが、遠景はぼんやりと霞んでいる。今日も海外からの大気汚染物質が、大量に飛来をしているようだ。

 山頂からは縦走路を宇土浦越へ向かう。宇土浦越の少し手前で樹木が途切れ、窓のようなところがある。その窓から見える隣の尾根は自然林が残っていて、たくさんのヤマザクラが満開だ。  距離はかなりあるが、新緑と混じるように咲くサクラはひときわ印象的で、春の自然林はなんと美しいものかと、あらためて思う。

 宇土浦越からは山道を下り、馬見林道へ出て登山口へ戻った。


ヤマザクラの大きな群落


登山口 取り付き点は2か所 
右の矢印の数メートル先に小さなプレートがある
江川山荘の東約100mの地点  写真下方向は秋月



経路概念図 クリックで拡大


自然林の中の杣道


縦走路から見た右、屏山 左奥古処山


人工林の尾根に点在する境界石


アカガシの大木


サンショウの花


人工林の中で野生化したチャの新芽


マムシグサ


ジロボウエンゴサク


エビネの新芽


ヤブツバキ


マムシグサ


タチツボスミレ


シャガ


咲き始めたフジ


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