仰烏帽子山 のけえぼしやま(1302m) 熊本県


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山頂

 

 2月20日

 五木村の元井谷から山頂へ。復路は往路を辿り、途中から仏石を往復して登山口へ戻った。距離は12.3km、所要時間は6:05であった。

 この日は恒例の花見登山である。久しぶりに元井谷から歩いてみることにした。事前の情報では既に咲き始めているとのこと。フクジュソウの花は、陽射しを浴びてから開き始める。今日は快晴、花見には絶好の条件だ。うきうきした気分で出発する。

 中腹まで登ると一面の雪景色。雪から顔を出している蕾は少なく、まだ閉じている。まだ時間が早く、谷底を通る登山道には陽射しが届いていない。ここの花は帰りに見ることにして、先へ進む。稜線に出る手前の急坂は凍っていて、注意が必要だ。稜線に出ると北面は雪がたっぷり積んでいる。

 山頂からの眺望は今一つ。この日も煙霧が発生していて、風景はぼんやりと霞んでいる。このところの濃い煙霧の頻繁な発生はこれまでの春霞とは異なり、大陸からの大気汚染物質の飛来によって起きているようであり、気がかりだ。

 山頂からは雪の下り道であり、アイゼンを着けて石仏へ向かう。石仏にはフクジュソウの大きな群落があり、しかも南斜面で開花は元井谷より早い。

 期待をして仏石に着くと、一面の黄色いお花畑に嬉しくなる。よく見ると、まだ蕾もたくさんあり、しばらく先まで楽しめそうだ。

 仏石を後にして元井谷へ向かう。元井谷では、朝蕾であったフクジュソウが雪の中で咲いている。雪とフクジュソウの組み合わせは早春の象徴のようで、なかなかの風情だ。今咲いているにはほんの一部で、元井谷の花はこれから最盛期を迎えるようだ。 


雪の中に咲くフクジュソウ


稜線の雪


ブナの株元のお花畑


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