ヅーベット山(730m) 佐賀県


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山頂の三角点


なだらかなヅーベット山


林道岩ケ倉線の起点目印は頭上の高圧線             林道起点の標識


2月8日

 神崎市白木集落の北、岩ケ倉林道沿いにある登山口から山頂を往復した。
 距離は0.9km、所要時間は0:45であった。

 「ヅーベット山」」この不思議な山名に興味を感じて、歩いてみることにした。
 
 登山口は岩ケ倉林道の起点から約0.9kmのところにあり、目立つ案内板がある。
 登山道は手入れが行き届いたヒノキ林の中を通っていて、踏み跡も明瞭だ。

 稜線に出ると、背丈2〜3mほどの灌木帯でやや歩きづらい。灌木の中を数十m進むと、三角点がある山頂だ。

 山頂は灌木の中で眺望はいま一つであるが、その枝越にアンテナが立つ脊振山の稜線が見えていた。

 下山後、市役所の背振総合支所に立ち寄って、不思議な山名の由来を尋ねてみた。
 ヅーベットは昔「頭別当」とも書かれていたようだ。山名の由来は過去に詳しく調べられたが、分からなかったそうである。

 ただ、この地域は古くから中国大陸との人や文化の交流があったようで、大陸との関係を伺わせる「唐人の舞」などの地名があり、「ヅーベット山という名称も大陸文化の影響であろう」とのことであった。

 今、この山はヒノキに覆われていて、何の特徴もない山ではあるが、その歴史には益々興味が湧いてくる。


登山口

 
春を待つネジキの一年枝


ヒノキ林の中を通る登山道


山頂手前の灌木帯


灌木の枝越に霞む脊振山のアンテナ


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