古処山(860m) 福岡県 |
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麦が伸びて緑色に染まり始めた筑紫平野 |
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北斜面の残雪 |
2月5日 朝倉市の秋月キャンプ場から、山頂を経て八丁越へ周回した。距離は8.8km、所要時間は3:50であった。 今日は早春の花を求めて歩いてみることにした。歩き始めるとすぐスミレに出合って嬉しくなる。 そこから数十メートル、今度はオドリコソウの花。古処山は長年にわたって歩いているが、この時期にオドリコソウの花を見るのは初めてだ。 ひと月以上も早い開花は、地球温暖化の影響であろうか。この花に出合ったことは嬉しいが、そのことを素直には喜べない複雑な心境だ。 登山道には、5合目あたりから雪が現れ始める。水船の先ではコショウノキが白い花をつけ、ジンチョウゲに似た優しい香りを漂わせている。 咲いているのはこの一株だけ。この株は、毎年一番に咲く花の案内人のような存在だ。周辺にある株のつぼみは白くなっていて、次から次へと連続して咲き始める時期は近いようだ。 山頂が近づくと、樹の上に残っている雪が太陽に暖められて、あちらこちらでサラサラと音を立てながら降っている。この小さな雪の音色は、春の息吹のようにも聞こえる。 山頂からの見晴らしは良く、眼下に広がる筑紫平野は、伸びてきた麦で緑色に染まり始めている。 山頂から八丁越へ向かう稜線は、雪が残っていて白一色。雪の深さは10〜20cmほど。雪の登山道には、シカの足跡がたくさん付いている。シカも歩きやすい登山道を利用しているようだ。 私たちも登山道がない山を歩くときは、歩きやすいけもの道、通称「シカ道」を利用する。考えてみれば「持ちつ持たれつ」お互い様である。 稜線の自然林では、頭上から「ツッピー、ツッピー」の声。シジュウカラのさえずりだ。このところの春めく陽射に、小鳥たちの恋の季節が始まったようだ。 八丁越から先の沢沿いでは、白いサツマイナモリの花が咲き始めていて、春はすぐそこまで来ているようだ。 |
山頂のツゲの木 |
積もった雪から枝を 出したツゲ |
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稜線の登山道 |
秋月から見た古処山 |
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オオイヌノフグリ |
コハコベ |
登山道に残るシカの足跡 |
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タチツボスミレ |
サツマイナモリ |
オドリコソウ |
菜の花 |
コショウノキ |
足もとで見たヤブツバキ |
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