大船山(1786m) 大分県


途中の牧野道から見た大船山

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1月15日

 竹田市岳麓寺にある登山口から、山頂を経て東尾根へ周回をした。距離は13.4km、所要時間は7:35であった。

 厳冬期の大船山。冬景色を期待しての山行であったが、期待は大きくはずれた。年末から年始の久住は、寒波のもとで「素晴しい冬景色」との情報がネット上に流れていた。
 しかし、この日は全山冬景色とはいかなかった。登山口付近から見た大船山はうす茶色をしていて、雪や霧氷に覆われた冬の様相は全く見えない。

 登山道は雪がなく、携行したアイゼンや厳冬期用の防寒着は全く必要ない。柔らかな日射な中を歩いていると、春の気配さえするようだ。

 冬景色の期待がはずれ、がっかりしながら山頂に着く。山頂にも雪はほとんどなく、地肌が出ている。
 冬景色を求め、往路とは反対側の北斜面に少し下ってみる。すると、そこには霧氷に覆われた冬景色が広がっていて、思わず笑みがうかぶ。

 今日は思いがけない嬉しい出会いがあった。登山口でいきなり、フクロウと目があった。距離は15メートルほど。大きな目でこちらを見ている。
 あわててカメラを向け、シャッターを切った。その直後、フクロウは大きく翼を広げて、すーっと滑空をするようにして、林の中へ消えて行った。
 途中の灌木帯では、鮮やかな色をしたヤマドリが長い尾羽をなびかせて、足もとから飛び立た。
 これらの鳥を見ることができる久住の自然は、魅力的である。


山頂 御池の霧氷


山頂 標柱の霧氷


岩にできたエビの尻尾


山頂の北斜面から見た硫黄山

 

大きく発達をした氷柱


春を待つアセビのつぼみ


登山口で出合ったフクロウ


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