扇山(531m) 大分県


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山頂の三角点

扇山 麓の棚田には雪が白く残る


整然と積まれた石塁

1月10日

 中津市旧耶馬渓町河原口集落にある登山口から山頂を往復した。距離は2.7km、所要時間は1:10であった。

 この山は長岩城趾で山頂は本丸跡である。この城は中世の山城で、幾つもの石塁などの遺構がよく保存をされていて、一見に値する貴重な遺跡でもある。

 地形図には山名の標記はないが、山頂には四等三角点が設置されていて、その標高値は530.7mである。

 登山口は永岩小学校の手前にある河原橋で、大きな案内板が設置されている。登山道は一部に石畳が残っていて、往時が偲ばれ、途中には石片を積み重ねた見事な石累が続いている。

 山頂はヒノキの林に囲まれていて、木々の間から麓の集落や近くの山が少し見えるだけである。

 この城趾は扇山全域に及んでいて規模が大きく、中世の山城としては九州では最大規模とされている。城趾全体を見て回るにはほぼ一日を要するそうである。


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