小岱山 しょうだいさん(観音岳473m〜筒ヶ岳501m〜円山392m) 熊本県


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10月22日

 小岱山は、玉名市から荒尾市にかけて横たわる山域をさす呼び名である。

 この山域には主峰の筒ヶ岳や観音岳などの峰があり、雲仙や太良、阿蘇の山々眺めるには絶好の展望台でもある。

 往路は玉名市の円山キャンプ場から、観音岳を経て筒ヶ岳へ。復路は往路を観音岳まで戻り、そこから円山へ周回をした。距離は6.8km、所要時間は3:05であった。

 登山道は照葉樹の中を通っていて快適だ。稜線も自然林に覆われていて、眺望はほとんどない。しかし、私たちが歩いた三つの山頂と七峰台からの眺めは素晴らしく、間近に平成新山その横、遠くには太良から経ヶ岳の山々、振り返ると阿蘇や久住の山並みが連なっていた。

 七峰台から遠くの山並を眺めているとき、私たちの頭上に大型の蝶、アサギマダラが飛んできた。
 アサギマダラは、時々羽をいっぱいに広げて動かすのを止め、滑空をするようにしながら北からの風に乗って南の空へ去っていった。その間、わずか数秒の出来事である。
 この蝶は渡りをする蝶で、遙か千km以上離れた南の先島諸島や台湾で冬を越すそうである。
 この、か弱い蝶が南の島へ無事にたどり着くことを願いながら見送った。

 道沿いでは、自生をしている白いサザンカの花が咲き、あちらこちらでは黄色いツワブキの花も咲き始めていた。

 今年の紅葉はかなり遅れているが、山に咲く花は秋からから冬の花へと移りつつある。

 

筒ヶ岳山頂


二ノ岳〜三ノ岳


雲仙の山々


観音岳山頂


照葉樹林の登山道


筒ヶ岳に咲いていたキンモクセイ


色づいたカキ


咲き始めたツワブキ

 
自生をしているサザンカ


ヨメナ

 
クサギの実



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